書評ブログ

『信頼の原則-最高の組織をつくる10のルール』

「苦い経験を通して覚えたのは、どんな人間なら信頼してよいかを見分けること、そして信頼あふれる文化の構築に徹底してこだわることだ。」と提唱している本があります。

 

 

本日紹介するのは、ジェットブルー航空会長で、スタンフォード大学経営大学院顧問教授ジョエル・ピーターソンさんが書いた、こちらの書籍です。

 

 

ジョエル・ピーターソン『信頼の原則-最高の組織をつくる10のルール』(ダイヤモンド社)

 

 

この本は、世界的なベストセラー『七つの習慣』(キングベアー出版)の著者・スティーヴン・R・コヴィー博士の盟友で、コヴィー・リーダーシップ・センターの副会長だったジョエル・ピーターソンさんが、『七つの習慣』の教えと共通する原則である「信頼」についての原則を書いたものです。

 

 

 

本書の冒頭で著者は、この本の目的以下の3つであると説明しています。

 

 

◆ 信頼とは何かを分析すること

 

◆ 信頼を育てる方法を提案すること

 

◆ 裏切られた信頼を修復する方法について考察すること

 

 

 

本書は以下の「10のルール」を含む12部構成から成っています。

 

 

1.信頼は力になる

 

2.【ルール1】 誠実さを身につける

 

3.【ルール2】 すべての人を尊敬する

 

4.【ルール3】 権限を委譲する

 

5.【ルール4】 目標を具体的に示す

 

6.【ルール5】 夢を共有する

 

 

7.【ルール6】 事実をありのままに伝える

 

8.【ルール7】 尊敬して論争する

 

9.【ルール8】 謙虚さを忘れない

 

10.【ルール9】 相手も勝つ交渉をする

 

11.【ルール10】 慎重にルールを守る

 

12.裏切りに備える

 

 

 

この本の最初で、著者のピーターソンさんは、「信頼の本質とは何か」について記し、信頼の本質が分かるポイントとして、以下の5つを挙げています。

 

 

◆ 人格・能力・権限が信頼を築く

 

◆ 信頼には種類がある

 

◆ リーダーが信頼のレベルを決める

 

◆ 信頼があると権力の意味が変わる

 

◆ 信頼には裏切りがつきものである

 

 

とくに、「疑似的信頼」という便宜上の関係を本物の信頼と勘違いしない、ということや、「裏切り」についてつねに念頭においておくことの大切さを、著者は強調しています。

 

 

 

そして、本書で述べている「信頼の原則」となる「10のルール」については、解説を読むことにより、まさにその通りだと確信を深めることでしょう。

 

 

ここでは敢えて詳細について触れませんので、ぜひ本書を手に取って、読まれることを強くお薦めします。

 

 

 

また本書の序文を担当した、故スティーヴン・R・コヴィー博士の子スティーヴン・M・R・コヴィーさんは、著書『スピード・オブ・トラスト-「信頼」がスピードを上げ、コストを下げ、組織の影響力を最大化する』(キングベアー出版)で提唱する趣旨と共通するものとして、「信頼の3つの真理」を次の通り、紹介しています。

 

 

1.信頼は経済の原動力である

 

2.信頼は能力を高め、組織を変える

 

3.信頼は学習できる

 

 

 

また、本書翻訳者田辺希久子さんも「訳者あとがき」で紹介している通り、本書は、私たちの人生に浸透し、いわば見えない土台となっている「信頼」について、スタンフォード大学経営大学院社会心理学者、ロデリック・クラマー教授論文「信頼の科学-『適度な信頼』に関する7つのルール」での学際的な分析に言及しています。

 

 

それは、「人間は生まれた瞬間から社会的な生き物であり、他人と持ちつ持たれつの関係となる定めにある。信頼を必要とするのは、もっぱらそのためと言える。」ということです。

 

 

あなたも本書を読んで、よりよく生きるための「信頼の原則」を学んでみませんか。

 

 

 

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では、今日もハッピーな1日を

 

 

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