「ビジネスに必要なあらゆることは、すべて、この日本一過激な大学が教えてくれた」として、防衛大で学んだチームマネジメントの手法を説明してくれる本があります。
本日紹介するのは、防衛大学を卒業後、IT系ベンチャー企業に営業職として入社し、6年目に営業部長に就任してマネジメントに携わった経験を持つ、組織マネジメント・人材育成コンサルタントの濱潟好古さんが書いた、こちらの新刊書籍です。
濱潟好古『防衛大で学んだ無敵のチームマネジメント』(日本実業出版社)
この本は、今いるメンバーを一流にすることで、チームという組織を強くして結果を出すためのマネジメントが学べる書です。
つまり、自ら考え、判断し、そしてメンバーのために動く人材の育て方、すなわち、人を動かすリーダーになるにはどうすればよいか、という問いに答えてくれます。
その答えはズバリ、著者が防衛大学での厳しい育成訓練、寮生活の中で学んだ、生き残りのための極秘ノウハウです。
本書は、以下の5部構成から成っています。
1.リーダーに必要な「人間力」を磨く
2.常勝組織になるための「育成訓練」のやり方
3.半永久的に結果を出し続けるための「チーム運営」術
4.自主的な部下を次々と生み出す「コミュニケーション」の方法
5.上司から共感される「フォロワーシップ」力のつけ方
本書の冒頭で著者は、幹部自衛官を養成する学校である「防衛大学校」(=防大)を卒業していることを紹介し、完全全寮制の防大で学んだことを具体的、詳細に記しています。
うわさには聞いたことがありますが、防大の学生がここまで厳しい「育成訓練」や、寮生活を強いられているとは、想像もできませんでした。
詳しい訓練の様子や、何のための訓練や厳しい規律のある生活なのかは、ぜひ本書をお読みいただきたいので、ここでは敢えて、詳細については触れません。とにかく驚きの連続の実態が紹介されています。
ラッパによる起床、遠泳、懸垂、トイレ清掃、容儀点検、鍵忘れの連帯責任での腕立て伏せ、喰いしばき、理不尽な指導、などなど。
これほど、具体的で詳細なエピソードが満載で、説得力のあるリーダーシップ論は、私の10000冊のビジネス書読書歴の中でも、記憶にありません。
そうしたさまざまな記述の中で、著者が防大から学んだ、マネジメントにそのまま活かせるポイントを以下に挙げておきます。
◆ リーダーとして3つの覚悟(①とことんまでリーダーを務める、②公明正大なミッションを掲げてブレない、③部下を見捨てない)を決める
◆ なんのために誰のためにやすかを示す
◆ チームのためにできることをひたすら行う
◆ 自分の「思い」を発信し続ける
◆ 何があっても闘争心をなくさない
◆ 今あるもので解決策を見つけ出す
◆ 言葉がけと達成感が意識を変える
◆ やる気があるなら髙負荷をかける
◆ 期限を厳しくして自ら工夫させる
◆ できたときは全力で褒める
さらに、私が驚いたのが、著者がこの若さで、この本の最後でにて、「フォロワーシップ」の重要性に言及していることです。
「上司が何を考えているかわからない」という人は多いのですが、次の3つのことを3ヵ月続ければ、上司が何を考えているのかわかるようになる、と著者は述べています。
1.上司に関心を持つ
2.上司が周囲の人にどのように接しているのかを観察する
3.毎日1回は1対1のコミュニケーションをとる
まさに、フォロワーシップの真髄を説いている言葉で、防大において、さまざまな訓練から身につけることができる組織運営のノウハウがいかにビジネスにも応用できるかを、痛感させられました。
あなたも本書を読んで、防衛大学校で教えられる「人を惹きつけるリーダーシップ」を理解し、真のリーダーを目指してみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を