「団塊の世代がすべて75歳以上になる2025年、病院でも家でも死ねなくなる。」と指摘している本があります。
本日紹介したいのは、朝日新聞「迫る2025ショック取材班」が編集した、こちらの書籍です。
朝日新聞 迫る2025ショック取材班『日本で老いて死ぬということ-2025年、老人「医療・介護」崩壊で何が起こるか』(朝日新聞出版)
この本は、朝日新聞が2013年から3年かけて取材してきた、日本の老いの近未来を描いた書です。「幸せな介護と看取りは」可能なのか?」という問いに対して、団塊世代650万人がすべて75歳を超える後期高齢者となる2025年を展望して、答えを出そうと試みています。
本書を読めば、知っておきたい「多死社会の介護と看取りの現実」が分かり、老人「医療・介護」崩壊で何が起こるかが理解できるでしょう。
本書は以下の13部構成から成っています。
1.生きがいの喪失と回復
2.難しい「平穏な在宅死」
3.口から食べたい
4.3人介護
5.遠距離介護
6.ダブルケア
7.虐待を防ぐ
8.在宅でみる
9.訪問看護師の力
10.特養で看取る
11.地域で暮らす
12.コミュニティ再生
13.未来へつなぐ
これらのそれぞれのテーマについて、朝日新聞は丁寧な現場取材を積み重ね、3年間の記事合計は160本にも及んでいます。
また、大きなテーマの括りとしては、以下の3つに分けて整理しています。
1.日本で老いて死ぬということ
2.介護の現実~在宅・施設それぞれのリアル
3.老いは地域社会で見守れるか
本書の中でとくに強調されているのは、以下の特徴からなる、いわゆる「2025年問題」についてです。
◆ 約650万人いる「団塊の世代」がすべて75歳以上になり、医療・介護の提供体制が追いつかなくなる
◆ 2025年に、全国75歳以上の高齢者2179万人で約5人に1人
◆ 高齢者の約半数は、東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪、愛知の大都市に集中
◆ 今後死亡者数は急増し、2030年に47万人が「死に場所難民」になる
◆ 高齢者の看取りのための救急病院に長い列ができて、救急医療も破綻する
あなたも本書を読んで、「老いて死ぬということ」について、改めて考えてみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を