「このままでは老朽化した社会資本が損壊し、市民の生命と財産を危機にさらす一方、再生するために莫大な予算が必要になる」と、危機感を訴えている本があります。
本日紹介するのは、東洋大学大学院教授の根本祐二さんが書いた、こちらの書籍です。
根本祐二『朽ちるインフラ-忍び寄るもうひとつの危機』(日本経済新聞出版社)
この本は、社会資本を以下のように分類して、老朽化することによる危機を分析し、更新投資などの処方箋を提示しています。
◆ 公共施設; 建築物(学校、病院、公営住宅、庁舎、公民館、図書館など)
◆ インフラ; 道路、橋りょう、上水道、下水道
◆ 機械; 廃棄物処理プラント、浄水場、下水処理場、医療機器、情報機器など
本書は以下の8部構成から成っています。
1.崩壊のシナリオ
2.崩壊寸前の社会資本
3.莫大な額にのぼる更新投資
4.各自治体の更新投資をどう計算するか
5.各自治体の老朽化対策の実践例
6.崩壊させない知恵
7.どのように対策を進めるか
8.再生のシナリオ
本書の冒頭で著者は、老朽化を放置した場合の「国が崩壊していく悲惨なシナリオ」をフィクションとして提示しています。
次に、1980年代の「荒廃するアメリカ」の歴史を振り返ることで、老朽化を軽視することの過ちを検証し、日本で同じことが起こる可能性に触れています。
さらに、本書の中盤以降では、各自治体の更新投資のシミュレーション、老朽化対策の実践例、その他対策の知恵や処方箋などが提示されています。
あなたも本書を読んで、社会資本というインフラの老朽化問題を改めて考えてみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を