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TOEIC 955点への道 ~ その5 ~

2回目のTOEIC公開テストで600点台が変わらなかった私は、3か月半の英語学習でそれなりに集中して打ち込んできただけにショックを隠せなかった。と言うより、仕事をしながら英語力を上げていくのは並大抵ではない、と覚悟せざるを得なかった。

 

ただ転職を目指すには時間をかけて徐々にレベルアップする余裕はない。年齢も40歳代半ばなので、転職にはすでに遅く、リミットに達している。1年以内くらいの短期間で英語力を上げる必要がある。「1000時間ヒアリングマラソン」が何とか継続できていて手応えも感じ始めていたので、教材を出しているアルクのホームページに紹介されていたTOEIC対策講座に賭けてみることにした。

 

これまで独学が中心で、英会話スクールもマンツーマンなので、他流試合という経験がない。ともにビジネス英語を学ぶ仲間というか、ライバルと刺激し合うのも何かのキッカケになるのでは、という藁をもつかむ思いである。

 

そこで選んだのが、TOEIC講師として定評があり、著書も多いロバート・ヒルキ氏のTOEIC730点をめざす数日間のスクーリング講座。まずは何としても第1関門の730点を次回の公開テストでは何とか取りたかった。永福町にあるアルク本社の教室まで、仕事が終わってからの夜間講座に数日間通う必要がある。何とか仕事を調整して参加できることになった。

 

一大決心をして参加した「ロバート・ヒルキのTOEIC730点講座」だったが、さすがに数多くの730点達成者を輩出した定評ある講座で、ユーモア溢れるヒルキ氏の講義は素晴らしかった。まず講座の冒頭で、「TOEIC730点未満のスコアは何点でも同じ、ビジネスでは通用しない。730点に到達して初めてビジネスで使える英語のスタートラインに立てる。」という言葉に強烈なインパクトを受けた。また、「730点は誰でも必ず達成できるレベル。」という力強く自信に満ちた言葉が頼もしい。

 

参加者は4~5名のグループに分けられ、期間中ずっと同じ席でともにグループワークで学んだ。みんな730点をめざす英語レベルなので同じ悩みと苦労を抱え、ほんとうに励みになった。また、ヒルキ氏のPARTごとの戦略も明快。詳しくは講座のノウハウだと思うので割愛するが、ほんとうに受けてよかったと思う講座だった。

 

果たして、2ヶ月後の5月に受けたTOEIC公開テストの結果は、リスニング390点、リーディング380点の合計770点。700点台に届くだろうかと不安を持って受けた試験だったので、100点以上のアップで、目標730点を大幅に上回るスコアに飛び上がって喜んだ。やっぱり英語は、突然のブレークスルーを経験するものと言われるのは本当だ。「ヒルキさまさま」と手を合わせて感謝した。