「難しい人間関係に直面したときが、人間を磨く最高の機会」と提唱している本があります。
本日紹介したいのは、多摩大学大学院教授で、ソフィアバンク代表の田坂広志さんが書いた、こちらの書籍です。
田坂広志『人間を磨く-人間関係が好転する「こころの技法」』(光文社新書)
この本は、人間を磨き、人間力を高めるために古典を読む場合に、よく陥る「3つの誤解」から、以下の「3つの視点」を持つべきだという話から始めています。
◆ 一つの理想的な「統一的人格」を持つ人間をめざすのではなく、自分の中に「様々な人格」を育てる
◆ 自分の中の「小さなエゴ」を捨て去るのではなく、それを静かに見つめる「もう一人の二分」を育てる
◆ ただ「理想的人間像」を論じるだけでなく、そうした人間像に向かう「具体的修行法」を身につける
本書は、人間関係に処するときの「心の置き処」となる、7つの「こころの技法」を中心として、以下の9部構成から成っています。
1.人間関係が好転する「こころの技法」
2.心の中で自分の非を認める
3.自分から声をかけ、目を合わせる
4.心の中の「小さなエゴ」を見つめる
5.その相手を好きになろうと思う
6.言葉の怖さを知り、言葉の力を活かす
7.別れても心の関係を絶たない
8.その出会いの意味を深く考える
9.「人間を磨く」ことの真の意味
この本は、2014年の『知性を磨く』(光文社新書)、2015年の『人は、誰もが「多重人格」』(光文社新書)に続く著書で、これで著者の三部作が完結した、ということです。
また、本書のまとめとして、「人間を磨く」ことの真の意味が記されています。それは、自分の心の中の「小さなエゴ」の動きが見えるようになることです。
そうすると、「心の鏡」に曇りがなくなり、自分の姿、他人の姿、物事の姿が、曇りなく見えるようになってくる、と著者は言います。
本書の巻末には、さらに「人間を磨く」ことを求める読者のために、と題して、田坂広志さんの「自著を通じてのガイド」が掲載されていて参考になります。
あなたも本書を読んで、人間関係が好転する「こころの技法」を学び、「人間を磨く」ことに挑戦してみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を