「リタイア後の人生は、自分のための人生。自由に楽しく生きようよ!」と提唱している本があります。
本日紹介するのは、今月(2016年7月)亡くなった大橋巨泉さんが書いた、リタイア後の「第二の人生」を早くから準備するための選択を呼び掛け大きな支持を得た、こちらの本です。
大橋巨泉『大橋巨泉「第二の人生」これが正解!』(小学館)
この本は、数々の人気TV番組で名司会者として視聴率を上げ続けた大橋巨泉さんが、さまざまなところで提言してきた人生に対する価値観、考え方、および自らの実践について、整理してまとめた集大成とも言える書です。
本書は、人生80年時代「後半生」を楽しく生きるための「10の選択」を紹介し、その前後に「序章」と「あとがきより大事な章」を付けた、以下の12部構成から成っています。
1.セミリタイア宣言から23年
2.人生80年時代の巨泉流人生論<選択1>
3.最新版「夢のハッピーリタイア」「セミリタイア」の条件を考える<選択2>
4.国も会社もあてにならない<選択3>
5.決断と実行のタイミングとは?<選択4>
6.人生の優先順位一番の「健康」のために、国内版GPを持つ選択<選択5>
7.第二の人生ではとても重要となる「家族計画」の選択<選択6>
8.第二の人生は自由でありたい<選択7>
9.選択7のオプション<選択8>
10.新しい「趣味」を見つけよう!<選択9>
11.人生100年歳時代がやってくるかもしれない<選択10>
12.「あとがき」より大事な章
人生80年時代の考え方として、著者の大橋巨泉さんは、「パートナーと築くのが後半生、第二の人生だ」と述べています。
この「第二の人生」は年を取ってから考えるのでは遅くて、かつては40代から、今なら30代から考えて準備すべきだ、と本書では提唱しています。
巨泉さんの人生の優先順位は、一に健康、二にパートナー、三に趣味、四に財政、ということです。
但し、かつての高度経済成長の時期とは違って、今や年金で生活するのは難しくなっていることから、三と四は入れ替わって、三に財政、四に趣味となっています。
こうした考え方のもとに、著者は56歳でセミリタイアを宣言して、4ヶ国を転々とする「ひまわり生活」を実践してきました。
基本的にその後の23年間は生活パターンは大きく変わっていなくて、4月から5月は日本、6月から9月半ばまでカナダ、9月半ばから10月が日本、11月はオーストラリアへ行き、12月から3月初めまでニュージーランドで過ごしている。そして3月の三週間をオーストラリアで過ごして、4月の春の訪れとともに日本へ帰ってくる、ということです。
快適な季節と太陽を求めて、ひまわりのように世界を移動する生活を続けてきた、ということです。
こうした生き方を大橋さんは、以前から発表していて、代表的な書籍として以下の2冊を世に問うて、若い人たちから大きな反響を得てベストセラーになりました。
そうした中で、「夫婦二人で夢のリタイアの条件」として、第一に自分たち名義の家、第二に100万ドルのキャッシュ、第三に長期的な投資(またはビジネス)を挙げています。
一般の会社員にはややハードルが高いと言えますが、確かにこれをクリアすれば、「夫婦二人で夢のリタイア」が可能でしょう。
本書には人生に対する考え方や価値観で参考にしたいことが数多く示されていて、自分の生き方や人生設計を考えるきっかけを与えてくれます。
例えば、次の言葉は巨泉さんが大切にしている考え方で、本書にも繰り返し出てきます。
You can’t have everything. (人生ではすべてを得ることはできない。何かを選べば何かは捨てなければならない。)
あなたも本書を読んで、「第二の人生」をしっかり考えてみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を