『つきあい方の科学』

2019.04.09 (火)

「人間社会、あるいは生物界に見られる多くの “ つきあい ” には、いろいろな利害対立がある。」と述べて、そこではどのような協調関係が生まれるものなのかを論じている本があります。

 

 

本日紹介するのは、政治科学者で、ゲーム理論家ロバート・アクセルロッドさんが書いた、こちらの書籍です。

 

 

ロバート・アクセルロッド『つきあい方の科学―バクテリアから国際関係まで』(ミネルヴァ書房)

 

 

この本は、「協調か裏切りか」というジレンマ状況を、ゲーム理論をとり入れた進化生物学の観点から解き明かしている書です。

 

 

 

本書は以下の5部構成から成っています。

 

 

1.序論

 

2.協調関係の出現

 

3.親交も先行きの見通しもない協調関係

 

4.当事者と調停者へのアドバイス

 

5.結論

 

 

 

これら5部構成の中で、次の9章に分けて、さまざまな社会行動に生じる利害対立を解決する糸口として、日常の人間関係を捉える一つの枠組みとして、興味深い考え方を示しています。

 

 

1.協調関係の諸問題

 

2.「しっぺ返し」の成功ーコンピュータ選手権において

 

3.協調への道筋

 

4.殺しも殺されもしない戦争ー第一次世界大戦の塹壕戦において

 

5.生物における協調関係の進化

 

 

6.効果的な選択とは

 

7.協調関係を育てるために

 

8.協調関係と社会構造

 

9.互恵主義のたくましさ

 

 

 

この本で紹介している「囚人のジレンマ」というゲーム理論では、「しっぺ返し」(=相手が裏切った時のみ裏切り返し、それ以外は性善説で協調する、という戦略)が、最も高いパフォーマンスを発揮して選手権に優勝しています。

 

 

 

本書は、1984年に刊行され、1987年に邦訳が出版された古い書籍ですが、山口周『仕事選びのアートとサイエンス』(光文社新書)にて引用・紹介されていたのを機に呼んだものです。

 

 

2019年4月7日付のブログ記事に掲載した書評は、こちらです。

 

『仕事選びのアートとサイエンス 不確実な時代の天職探し』

 

 

 

この本では、協調関係の理論を、あくまでも一人ひとりが自分自身の利益を追求すべく行動するという前提に立って書かれていますが、他人のため、グループ全体のためという観点を入れると有効であるという考察を試みています。

 

 

 

さらに「互恵関係の戦略」について、様々な事例をもとに協調関係の分析がなされていて興味深く読めます。

 

 

そして、他者と協調し合うこと、隣人と信じあえることそのものに喜びを感じるという、何ものにも変えられない信頼関係こそが、私たちの人生にとって究極の喜びであることを記しています。

 

 

 

あなたも本書を読んで、「つきあい方の科学」について、学んでみませんか。

 

 

 

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