『遺書 東京五輪への覚悟』

2017.10.07 (土)

東京オリンピック・パラリンピック競技大会を成功させる準備と、自身のガンとの闘いという、2つの闘いを進めている元首相森喜朗さんによる、「闘いの軌跡」の書が出版されました。

 

 

本日紹介するのは、早稲田大学商学部を卒業し、産経新聞記者を経て、2000年~2001年に内閣総理大臣に就任し、その後、ラグビーW杯(ワールドカップ)の日本招致に尽力、現在は東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会会長を務める森喜朗さんが書いた、こちらの書籍です。

 

 

森喜朗『遺書 東京五輪への覚悟』(幻冬舎)

 

 

この本は、内閣総理大臣に就任する前の2000年に診断された前立腺ガン、そして2015年に転移した肺ガンと闘いながら、主治医の制止を振り切って、日本国への最後のご奉公として、東京オリンピック・パラリンピック競技大会の成功のための準備に取り組む森喜朗元首相の思いを、命を懸けて記した書です。

 

 

この本を読むと、マスメディアで伝えられるイメージやメッセージが、いかに偏ったもの真実を歪めた報道であるかが、よく分かります。死を目前に意識して、命がけで取り組む人の姿に嘘はないと感動させられます。

 

 

 

本書は以下の5部構成から成っています。

 

 

1.私と東京オリンピック-招致活動から組織委会長へ

 

2.すべてラグビーから学んだ

 

3.ラグビーW杯の招致と期待

 

4.マスコミにあれこれ書かれたけれど

 

5.小池流「見直し」とは何だったのか

 

 

 

この本の冒頭で著者は、オリンピックとパラリンピックを一緒にして、東京への招致を目指した裏舞台を記しています。世間では森会長の強引な手法や政治力を批判する論調が強いのですが、この本を読むと、JOCの関係者既得権益を守るために、さまざまな「森バッシング」をしていたことがよく分かります。

 

 

一言で言えば、「JOCの異分子を排除する体質」と、著者の森さんは指摘しています。

 

 

また、小池東京都知事東京オリンピックの会場見直し問題があった時に、IOCのバッハ会長がなぜ、森会長に絶大な信頼を置いていたのか、という背景もよく分かります。

 

 

パラリンピックの大切さを、オリンピックと同じ位置まで引き上げて一緒にするという森会長の理念に、バッハ会長が共感していたからに違いありません。

 

 

次に、「本書にどうしても書いておきたいこと」として、猪瀬元都知事JOCを中心とする招致委員会が作った「コンパクトなオリンピック会場案」について、森会長は真実を説明しています。

 

 

メディアの報道では、「森会長主導の杜撰な計画」対「小池百合子新都知事の見直し案」という構図で、予算の削減を果たしたようになっていますが、そもそもの杜撰な案は当時の東京都とJOCが作成したもので、森会長はむしろ「もったいない」精神で経費削減をしてきた、という説明です。

 

 

詳細の真相のところは分かりませんが、そもそもの計画が森会長主導で作られたものではないことは確かでしょう。

 

 

もう一つ、著者の森さんが拘っているのが「無報酬」ということ。通常は、約2,000万円の報酬規程があるそうですが、組織委員会会長の大役ボランティアで行っています。

 

 

森会長の場合は、何となく悪役のイメージで、この役職で利権を貪っているかのようなメディア報道が多いのですが、二度目のガンにかかって、ボランティアで難しい調整役を行っている日本国への命がけのご奉公をされている方が、報道のような姿勢で仕事をするでしょうか。

 

 

本書を読むまで私も、メディアのイメージで、森会長は悪役の思い込みがありましたが、大きく認識が変わりました。世の中で広まっている情報とはそんなものなのです。

 

 

そのことを、著者は、ロンドンオリンピック組織委員会の会長だった、陸上の金メダリストであるセバスチャン・コー選手の言葉を紹介して、訴えています。

 

 

「何があっても、組織委員会が悪いからだ、という話になる。それから、オリンピックがなければこんなことにはならないのに、と必ず言われる。・・・(中略)・・・オリンピックが目の前になってくると、自然に盛り上がってきて大成功します。成功したらどういう現象が起きるかというと、文句ばかり言っていたやつが一番先に、あれは俺が言ったからだとか、・・・(中略)・・・みんなが手柄を自分のものにします。そういうものですよ。」

 

 

なるほど、メディアの報道や、世間の風評とはそんなものかも知れません。

 

 

最後に、猪瀬元知事が、「オリンピックの東京招致」の責任者として、組織委員会の会長になりたかったのではないか、という著者の見方が記されています。

 

 

確かに、現在の小池都知事になってからの「森会長批判」や、東京都から組織委員会に出向していた平山哲也さんの都庁復帰人事・都庁退職という記述を読むと、現在の東京都の、東京オリンピック・パラリンピックの成功に向けた熱意に疑問をもたざるを得なくなります。

 

 

あと3年を切った時期になって、日本国の中で内紛をしている場合ではないオリンピックを政争の具にしてはならない、という本書の主張は共感できます。

 

 

インターネットの普及で、経営が急速に厳しくなってきたマス・メディアの報道の質が、極端に低下してきていることを私も感じます。

 

 

あなたも本書を読んで、東京オリンピック・パラリンピックの準備がどのように進んでいるのか、その真実を学んでみませんか。

 

 

 

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では、今日もハッピーな1日を

 

 

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