『「頭がいい」の正体は読解力』

2020.01.05 (日)

「読解力、すなわち、物事を読み取り、理解する力。これこそが人間社会で生き抜くために不可欠な力だと断言してよかろう。」「つまりは、読解力のある人が、社会では『頭がいい人』とみなされる。読解力のない人が、愚かな人とみなされる。」と述べている本があります。

 

 

本日紹介するのは、1951年大分県生まれ、早稲田大学第一文学部卒業後、立教大学大学院博士後期課程満期退学フランス文学、アフリカ文学の翻訳家として活動するかたわら、受験小論文指導の第一人者として活躍する樋口裕一さんが書いた、こちらの書籍です。

 

 

樋口裕一『「頭がいい」の正体は読解力』(幻冬舎新書)

 

 

この本は、どうすれば読解力をつけることができるか、どうすれば文章や人間関係や社会現象を読み取ることができるようになるか、どうすれば頭のいい人になるか、という問題意識のもと、語彙力をつけ、文章を書く力をつけ、文章を読解する力をつけることを目的として編んだ書です。

 

 

 

本書は以下の5部構成から成っています。

 

 

1.なぜ日本人の読解力が落ちているのか

 

2.語彙力を鍛える

 

3.文章力を鍛える

 

4.読解力を鍛える

 

5.読解力を使いこなす

 

 

 

この本の冒頭で著者は、教科書が読めないこなど、日本人の読解力が落ちている原因は、「読書量の決定的な不足」であると指摘しています。

 

 

 

スマホが普及する前は、日本人もそれなりに本を読んでいたが、今では新聞、雑誌、小説などまとまった文章を読む人は大幅に少なくなっています。

 

 

 

ネット内をかけめぐる文章は、短文がほとんどで、複雑な状況を語ったり、深い思念を語ったりする文章はネット内には見当たらず、一目で理解できるような文章だけです。

 

 

 

しかし、現在でも文章を読むことは大事で、文章を正確に読み取れないと、人の意見を理解することができないし、現在起こっていることや複雑な関係性、これから先の行動を推測することもできない。

 

 

 

つまり、文章は「思考の跡」を示すものなので、文章が読めないとは、他人の思考を理解できない、自分で思考できないことを意味するのです。

 

 

 

では、読解力をつけるには、どすればいいのか?

 

 

 

著者の樋口さんは、「言葉を実際に使うこと、文章を書くことが大事だ」と提唱しています。

 

 

 

それは、サッカーの試合を深く見ることができるのは、実際にサッカーのプレーをしたことのある人で、テレビのサッカー中継の解説者として、かつての名選手が呼ばれるのはそのためです。

 

 

 

プレーの経験があるからこそ、選手の気持ちが分かり、いい作戦がわかり、それぞれのチームの作戦やその潜在力などもわかるのです。

 

 

 

また英語の勉強でも、文章を読むことばかりでは本当の読む力はつかず、会話ができ、作文ができるようになって初めて、細かいニュアンスも含めて英語の文章を正確に読むことができるのです。

 

 

 

文章も同じで、自分でしゃべり、人の話も聞いて、文章を書くことによって、文章を読んだときに筆者がどのような思いでその言葉を使ったかがわかる、ということです。

 

 

 

本書では、読解力をつける方法として、著者の「小論文講座」での指導経験から、以下のような手順を紹介・解説しています。

 

 

◆ 語彙力を鍛える

 

◆ 文章力を鍛える

 

◆ 読解力を鍛える

 

◆ 読解力を使いこなす

 

 

 

これらの中で印象的だったポイントは以下の通りです。とくに基本の「型」を覚えることが重要です。

 

 

◆ 書くことは思考を明確にすること(自分の漠然とした考えに形を与えて、他人にもわかるようにする)

 

◆ 小論文で論理的な文章力を身につける

 

◆ リアリティを出すテクニック(具体的な事実)

 

◆ 樋口式四部構成:➀問題提起、②意見提示(確かに・・・、しかし、・・・)、③展開(自分の意見の根拠)、④結論

 

◆ 3WHAT、3W、1H(それは何か=定義、何が起こっているか=現象、何がその結果起こるか=結果+WHY、WHEN、WHERE+HOW)

 

 

 

◆ 常体(「だ・である」調)を用いる

 

◆ 一文を長くしない

 

◆ 書き言葉を用いる

 

◆ 抽象と具体を織り交ぜる

 

◆ 言葉の定義を明確にする

 

 

 

本書の後半では、実際の文章例を提示しながら、読解する訓練ができるようになっています。ぜひ、この本を手に取って、実際にやってみることをお薦めします。

 

 

 

最後に著者は、「読後感を発信する」ことを薦めています。これはまさに、私が毎日一冊ビジネス書を読んで、ブログに書評を発信しているような作業のことです。

 

 

 

「読んだ本の冊数が増えていくごとに知識が深まってくことが実感できるだろう」と述べていますが、まさにその通りです。

 

 

 

あなたも本書を読んで、「頭がいい」の正体である「読解力」を鍛えてみませんか。

 

 

 

2020年3月11日に、YouTubeチャンネル『大杉潤のyoutubeビジネススクール』【第30回】「頭がいい」の正体は、読解力だった!、にて紹介しました。

 

 

 

 

 

 

毎日1冊、ビジネス書の紹介・活用法を配信しているYouTubeチャンネル『大杉潤のyoutubeビジネススクール』の「紹介動画」はこちらです。ぜひ、チャンネル登録をしてみてください。

 

 

 

 

 

では、今日もハッピーな1日を!

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