「財務省の秘密警察」――その存在が日本の政治経済の支配構造を物語っています。元国税調査官が明かす驚愕の実態に迫った一冊があります。
本日紹介するのは、大阪府出身、元国税調査官として10年間、主に法人税調査に従事した後、経営コンサルタント、フリーライターとして活躍する大村大次郎さんによるこちらの書籍です。
大村大次郎『財務省の秘密警察~安倍首相が最も恐れた日本の闇~』(かや書房)
この本は、「国の会計係」であるはずの財務省が、実は“秘密警察”のような機能を持ち、事実上の国家支配者として振る舞っている現実を暴露しています。
本書は以下の5部構成から成り立っています。
1.首相や国会よりも強い財務省
2.安倍首相と財務省の死闘
3.国民を監視する財務省の“秘密警察”
4.なぜ朝日新聞は財務省の広告塔になったのか?
5.財務省の正体
この本の冒頭で著者は、「財務省は“秘密警察”とも言える捜査機関を持ち、合法的に国民の生活パターンや交友関係、資産を調査できる」と述べ、現代日本の暗部に切り込んでいきます。
本書の前半では、財務省が日本の中枢権力であるという実態が明らかにされます。主なポイントは以下の通りです。
◆ 国会や内閣をも凌ぐ権力を持つ財務省
◆ 政治家人事や政策決定への圧倒的影響力
◆ 税制や予算を通じた“日本支配”の構図
◆ 他省庁や企業の掌握による支配力の強化
◆ 首相すら抗えない財務省の政治介入
本書の中盤では、安倍政権と財務省の確執、そして “秘密警察” とされる調査機関の存在が語られます。主なポイントは次の通り。
◆ 安倍元首相が恐れた財務省の情報収集能力
◆ 国税を用いた“合法的スキャンダル収集”の手法
◆ 財務省の“裏の顔”が持つ諜報機能
◆ 公共事業や人事への介入で政治を操る仕組み
◆ 官僚が主導する“表の民主主義”の危うさ
本書の後半では、メディアや国民に対する財務省の影響力、そしてその真の正体について深く掘り下げています。主なポイントは以下の通りです。
◆ 朝日新聞との密接な関係性と情報操作
◆ マスコミの“自主検閲”と財務省の威圧構造
◆ 財務省が築いた“国民監視国家”の輪郭
◆ 選挙や法制度さえも影響下に置く体制
◆ 民主主義を脅かす“見えない権力”の存在
この本の締めくくりとして著者は、「財務省という“国家の奥の院”が日本を支配している構造に気づかねば、民主主義の未来はない」と警鐘を鳴らしています。
読み終えたとき、日本の行政権力の裏側に迫る “リアルな闇” を垣間見たような感覚を覚えるでしょう。政治や税制に関心のある読者はもちろん、現代日本の構造を読み解く手がかりとして、必読の一冊です。
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では、今日もハッピーな1日を!【3791日目】