「床材や壁紙はキッチンやユニットバスに比べ、選び方がわかりにくいところもありますが、いずれも使用面積が大きく、部屋の雰囲気を大きく左右する部材ですので、ぜひ事前にしっかり勉強しておきましょう。」と述べている本があります。
本日紹介するのは、前回に続いて、関西出身でバブル期に証券会社に就職し、その後、米国への大学院留学を経て外資系企業にて勤務、2011年から文筆活動に専念、「ゆるく考え、心地よく暮らし、自由に生きる」がモットーの社会派ブロガー・ちきりんさんが書いた、こちらのシリーズ第3弾の書籍です。
ちきりん『Vol.3 床材と壁紙について キンドル・リノベシリーズ』(ちきりんブックス)
この本は、30代で分譲マンションを購入し、リノベーションをした体験をまとめた『徹底的に考えてリノベをしたら、みんなに伝えたくなった50のこと』(ダイヤモンド社)という本に対する数々の質問に答える形で「キンドル・リノベシリーズ」として出版したキンドル本の第3弾です。
本書は以下の7部構成から成っています。
1.床材の種類
2.床材を選ぶ基準
3.無垢の床を選ぶなら
4.フローリングの様々な種類
5.壁の選択肢
6.日本の壁はなぜ白い?
7.水回りの壁について
本書の冒頭で著者は、「この本は、著者が自宅マンションのリノベーションや、床材メーカーさん、壁紙メーカーさんとのコラボイベントを通して学んだ床材と壁紙についての知識をまとめたものです。」と述べています。
本書の前半では、「床材の種類」および「床材を選ぶ基準」について以下のポイントを説明しています。
◆ 床材は色柄、素材が豊富にあり、見た目だけでなく質感や歩き心地も重要
◆ 床材を選び基準:①質感や足当たり(触った感じ)、②インテリアとしてのデザイン性(見た感じ)、③掃除のしやすさ、メンテナンスの楽さ、④コスト、⑤遮音性能に関する管理規約の制限
◆ トレードオフの関係にある選定基準の何を重視するか
◆ サンプルの床板を複数、メーカーからもらって、実際においてみる
◆ 床と家具のバランスも重要
この本の中盤では、「無垢の床を選ぶなら」および「フローリングの様々な種類」について解説しています。主なポイントは次の通りです。
◆ 無垢板フローリングか天然木フローリングかは、値段とメンテナンスの手間に差がある
◆ 無垢板は高価で手間がかかり、天然木は安価でメンテナンスが楽
◆ 無垢の板は「自然の木」であり、「生き物」としての世話が必要なパートナー
◆ 無垢の床板・天然木フローリング・シートフローリング・フローリング模様の非木質の床材がある
◆ 新築マンションの半分以上は、模様が統一できる印刷物を貼ったシートフローリング
本書の後半では、「壁の選択肢」「日本の壁はなぜ白い?」および「水回りの壁について」について説明しています。主なポイントは以下の通りです。
◆ 壁の処理4種類:①躯体あらわし、②塗り壁、③壁紙、④タイルや木
◆ 自然のモノは、手間もかかるし扱いにくい、値段も高いが、自然物としての機能あり
◆ 壁紙は、驚くほど多くの種類あり、10~20年くらいで張替えが普通
◆ 壁の処理こそが部屋の雰囲気を決める、壁と家具やインテリアはセットで考える
◆ 量産クロスはコストが安く施工もしやすいが、すべて白で好みに左右されない
◆ 水回り(キッチン・トイレ・洗面所)の壁はタイルより平板パネルや壁紙の方が掃除しやすい
この本の締めくくりとして著者は、「ショールームに行ってメーカーの展示やサンプルを見れば、思っていやより遥かに多くの選択肢があるのだと気づく」と述べています。
あなたも本書を読んで、「こんな家に住みたかった! 本当に幸せ!」と思える部屋を手に入れてみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!【3580日目】