「インターネットで誰もが常時世界に繋がり、YouTubeが登場、楽器はかなりのレベルまで独学でも習得可能になりました。」と述べつつも、「しかしどんなに情報が手に入ったとしても、楽器の習得法というのは日々の地道な練習の積み重ねでしかありません。これは時代が変わろうがなにも変わらない真実なのです。」と提唱している本があります。
本日紹介するのは、1963年山形県生まれ、1989年にシンガー・ソングライターとしてデビュー後、ウクレレ奏者 IWAO として活躍、現在は「山形弁シンガー」として活動するシンガー・ソングライター、ギタリスト、ウクレレ愛好家の山口岩男さんが書いた、こちらの書籍です。
山口岩男『絶対!うまくなる ウクレレ 100のコツ』(YAMAHA)
この本は、ウクレレの世界で長く仕事をしてきた著者が、30年のキャリアの中でウクレレ上達のために「これは大事だ」と心の底から思ったことを書いた書です。
本書は以下の10部構成から成っています。
1.ウクレレの基礎知識
2.ウクレレを正しく選ぶ
3.ウクレレを持ってみよう!
4.さあ弾いてみよう!
5.リズムを練習しよう!
6.ステップアップのために
7.楽譜について知っておこう
8.プロの実践テクニックから
9.ステージを意識しよう
10.ウクレレビジネス大学
この本の冒頭で著者は、「ウクレレってどんな楽器?」という疑問に対して、「あらゆる本学を奏でられる、最も手軽な楽器」と述べて、「魔法の楽器」と呼んでいます。
本書の前半では、「ウクレレの基礎知識」「ウクレレを正しく選ぶ」および「ウクレレを持ってみよう!」をテーマに、以下のポイントを説明しています。
◆ ウクレレは独学可能、弾きたいと思った時が始めどき
◆ ウクレレには、ソプラノ、コンサート、テナー、バリトンがる
◆ ウクレレの材料は、ハワイアン・コアやマホガニーが多い
◆ 用途によってケースを選ぶ
◆ 初心者ほど、できるだけ良い楽器を手にしよう
◆ 弾き語りには、ハワイアン・コア材のウクレレがおすすめ
◆ 音楽理論を学んでいる先生を選ぼう
◆ 毎日ウクレレに触って状態を確かめる
◆ 演奏前に指と肩を伸ばしておこう
◆ ウクレレは1弦から「ラ、ミ、ド、ソ」の音にする
◆ チューニングはA(ラ)の音を440Hzに合わせる
◆ チューナーだけでなく、実際の音を聴いてチューニングする
この本の中盤では、「さあ弾いてみよう!」「リズムを練習しよう!」「ステップアップのために」および「楽譜について知っておこう」について、著者が大切だと考えることを紹介・解説しています。主なポイントは次の通り。
◆ 弦の押さえ方は、①指を立てる、②フレッドの真ん中を押さえる
◆ コードは「ネーム、フォーム、響き」のセットで覚える
◆ コードチェンジの着地の指を決めて、最初の軸にする
◆ ストロークは力を抜いて軽やかに
◆ セーハコードは、左手を見ず正面を見て、ウクレレをお腹で押して指板に圧をかける
◆ 体でリズムを取る
◆ テンポをキープする基礎練習を
◆ 体を大きく動かしてリズムを取る
◆ 4ビートはジャズのビート
◆ リズムパターン(ジャンル)ごとに曲を聴き続ける
◆ 歌とウクレレは同時に練習する
◆ 暗譜する前提で練習する
◆ 人前で演奏する機会を作る
◆ コード進行に沿って、自分なりのメロディーを考える
◆ 好きな曲の楽譜を書き写してみる
◆ 4分音符、8分音符、16分音符の違いを体の感覚として覚える
◆ 少しずつ覚えながら最後まで弾けるようにする
◆ 音名と指板上のポジションを一致させて覚える
本書の後半では、「プロの実践テクニックから」「ステージを意識しよう」および「ウクレレビジネス大学」について考察しています。主なポイントは以下の通りです。
◆ プロは響き方をチューニングで微調整する
◆ 多様な奏法で音に幅をつける
◆ ある程度のピッチで妥協してウクレレらしさを楽しむ
◆ ピックアップは楽器につけて音の振動を拾う小型マイク
◆ 演奏中もマイクとウクレレの位置に注意する
◆ ウクレレ講師はレッスンをオーガナイズする能力が大事
◆ YouTube や SNS を使ってウクレレプレイヤーになる
◆ ウクレレ上達に一番大切なことは、毎日練習すること
この本の締めくくりとして著者は、「ウクレレの持ち運びと取り扱い」について注意していることを次の通り紹介しています。
1.電車に乗った際、絶対に網棚にウクレレを置かないこと
2.ハードケースは(席を外す際には)最低1カ所はフックを留めておくこと
3.必ず、中身を確かめること
あなたも本書を良き友として、「ウクレレと歩む人生の旅」に出てみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!【2700日目】