中小企業の創業社長兼会長から、秘書役として仕えた新人が怒鳴られながら学んだ「人の上に立つ」ために大切な教えを23の実話ストーリーで説明している本があります。
本日紹介するのは、同志社大学法学部を卒業し、株式会社日経サービスに入社、社長室長、総務部長、営業本部長を歴任して、現在は同社代表取締役社長となった嶋田有孝さんが書いた、こちらの新刊書籍です。
嶋田有孝『苦労して成功した中小企業のオヤジが新人のボクに教えてくれた「上に立つ人」の仕事のルール』(日本実業出版)
この本は、著者が社長を務める株式会社日経サービスにおいて研修資料として作成したもので、文中に出てくる「オヤジ」とは、同社創業者の近藤勲さんです。
本書は以下の23ストーリーから成っています。
1.出会い
2.あえてダメを出せ
3.皆を巻き込め
4.成果を直接求めるな
5.常に足を運べ
6.知識と行動を循環させろ
7.「責任」から逃げるな
8.事実を正確につかめ
9.責任を転嫁するな
10.会社全体を見ろ
11.一人ひとりと向き合え
12.人を見る目を磨け
13.子どものように育てろ
14.「お客様の視点」で観察しろ
15.結果を恐れず行動しろ
16.信念を持って叱れ
17.感謝を忘れるな
18.弱さを乗り越えろ
19.過去を否定しろ
20.失敗でくじけるな
21.自分自身を変えろ
22.本業に力を注げ
23.ゴキブリのように生き残れ
それぞれのストーリーに、創業者の「オヤジ」が述べる「仕事のルール」があります。心に響く大切な言葉が数多く紹介されていますが、とくに私が感銘を受けた「教え」を以下に紹介します。
◆ 金額の大小で顧客を見るな!
◆ 結果に一喜一憂するな
◆ 営業活動にゴールはない
◆ 知識と行動を循環させる、知識を得ることに逃げ込むな
◆ 意思決定には必ず理由がある
◆ 責任から逃げるな、逃げたら上司の役割は果たせない!
◆ 事故が起こった時に大切なのは、事実を正確に掴むこと
◆ 報告書は文字で、感情が見えない
◆ 部下に責任転嫁する上司は、信頼を失い、人望がなくなり、部下の士気が下がり、業績が上がらない
◆ 今の自分から離れ、高い視点で俯瞰しよう、そうしないと会社の全体像は見えない
◆ 自分に見せる顔が、相手のすべてではない、疑う力を身につけよう
◆ 部下育成には時間軸を持って、じっくり育てよう
◆ 前向きに考え、未来を信じて行動する、そうすれば必ず結果はついてくる
◆ 信念を持って叱れ
◆ 感謝の気持ちに終わりはない
◆ 悪い報告ほど、先に、早く、はっきり伝える
◆ 人は変化を嫌がる
◆ 過去を肯定して納得してはならない、過去を否定して、未来に向けて改善を進めよう
◆ 失敗でくじけてはならない、バネにして成長しよう
◆ コミュニケーションで大切なのは、「論理」でなく「感情」
◆ まず褒める、だから部下は成果を上げる
◆ 自分の行動を変えることで、まず相手の心を開く
◆ 顧客の満足と信頼は百千の宣伝に優る
◆ 大手に負けない起業になるために、①スピード、②隙間、③敏感で、ゴキブリのように生き残れ
◆ 人に感謝し、人を大切にしよう
本書の最後に、著者の嶋田さんが、初めて取締役になる場面が出てきて、創業者の会長から、大切な「三つの教え」を以下の通り伝えられます。
1.人を大事にすること、目先の損得で人と付き合わないこと
2.感謝を忘れず、相手を決して裏切らないこと
3.投資をせず、本業に力を注ぐこと
あなたも本書を読んで、今の時代こそ大切にしたい「上に立つ人」の仕事のルールを学んでみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を