自己PR誌上講義『7つ星の自己PRをあなたへ』の第7弾で、「伝える」と「伝わる」の違いって何でしょう?と問いかけている本があります。
本日紹介するのは、3年間で2,000人の自己PR指導を行っている、自己PRコンサルタントの森田恒行さんが書いた、こちらの電子書籍です。
森田恒行『伝える力は自己PRで磨きなさい:伝えたい想いを伝わることばへ 自己PR塾誌上講義Vol.7』(KIndle版)
この本は、先般、刊行された『7つ星の自己PRをあなたへ なぜ日本人は自己PRが苦手なのか わくわく自己PR塾』(Kindle 版)、の第7弾となる最終版です。
わくわく自己PR塾誌上講義Vol.1、Vol.2、Vol.3 、Vol.4、Vol.5 および Vol.6 の書籍はこちらです。
今回の第7弾、最終版となる書籍では、日本でただ一人の自己PRの専門家として、女性起業家や士業の先生を中心に、専門家たちが胸に抱える情熱を、聞き手が受け取りやすい言葉にして、その人やサービスの魅力が伝わるように「魅せ方」を構築するプロとして活動する森田恒行さんが、全7冊の最終講義として、これまで学んだことの集大成をお届けするものです。
本書は以下の6部構成から成っています。
1.伝えたい想いを伝わることばへ
2.まず着手すべきは
3.自分と向き合う時間
4.7つ星自己PRの核心
5.やってはいけない自己PR
6.最後に
この本の冒頭で著者は、「伝える」と「伝わる」の違いは、「相手のことを考えているのか、それとも、考えていないのか」の違いがスタートになる、と述べています。
これが「他者意識」で、「たとえ家族であろうとも、お互いに別個の人間である限り、そう簡単には分かり合えない」という意識のことです。
つまり、「自分が伝えたいことは、そう簡単には分かってもらえないだろう」と考えることで初めて、伝え方に工夫が生まれるのです。
したがって、「伝えたい相手は誰なのか」を、意識することが大切になります。
次に、著者の森田さんがふだん、相手に伝わるための工夫として、気をつけていることを3点、以下の通り紹介しています。
1.量
2.スピード
3.質
これは一見、あたりまえのことのように思われますが、相手に合せて量やスピードを変えて話すことはとても重要です。
本書では、「小学校3年生が聞いても分かることば」にする、ことを著者の経験から勧めています。それは、話し始めの段階では、相手が何者なのかを把握できず、「質」が分からないからです。
そして、相手に伝わっていないことに気づかない、「残念な人」にならないように注意すべきと、著者は言います。そして、「気づく力」については、シリーズ前書でも説明している次の3つです。
◆ 目くばり=「観察力」
◆ 気くばり=「推察力」
◆ 心くばり=「洞察力」
つまり、コミュニケーションとは、受け手が決めるものだということです。
続いて、この本では、自己PRが上手い人に共通する3つのことを以下の通り紹介しています。
◆ 自分と向き合う時間を持つ
◆ 考え方を身につける
◆ 「ことばのストック」を豊富に持つ
これら3つの中で、とくに発信するには「ことば」にする必要があり、「ことばのストック」が足らない人は、とにかく本を読んでストックを増やすということにチャレンジしてみることを本書では勧めています。
そして、自己PRの核心部分として、自己PRの中に、次の11のキーワードが入っていなくてはなりません。
◆ 誰が
◆ 誰に
◆ 誰と
◆ 誰のために
◆ どこで
◆ 何を
◆ どのように
◆ なぜ
◆ いくつ
◆ いくらで
◆ いつからいつまで
そして、ビジネスとは「お客様の問題解決」ですから、「お客様の抱えている問題」を真っ先に特定することが、ビジネスを展開するうえで最初に取り組むべきことになります。
この本の後半では、「やってはいけない自己PR」を挙げたうえで、「30秒で簡潔に伝える自己PR」を、以下の通り提唱しています。
◆ 「今だけ」伝える
◆ 「ひとつだけ伝える」
◆ 「理想のお客さま」を伝える
以上をまとめると、自己PRとして伝えることは、以下の4つです。
1.「今」自分が何をしていて、
2.「一番お役に立てる人」が誰で、
3.「最も得意としていること」は何なのか
4.「自分が、どのような想いで、その仕事をしているのか」
短い時間の場合には、とにかくシンプルを心がけ、ことばの量を減らして、ゆっくり話しましょう。
相手は、「自分」にとって、メリットがある話かどうか、この1点だけで、一瞬のうちに、自分にとって必要なのか、不要なのか判断しているそうです。
したがって、相手の悩みにフォーカスすることが、きわめて大切なのです。「自分のこと」や、「自分のツール」のことばかり話していると、話を聞いてもらえません。
「自分のこと」じゃなくて「相手のこと」。もっと言えば、「相手が抱えている問題」です。ここに話をフォーカスしましょう。
この本の最後に、著者は以下のメッセージを届けてくれています。
「同じ話を何度も聞くことで理解は深まる。」
森田さんは何と、同じセミナーを15回も受講し、また映画『君の名は』を3回も観たそうです。ぜひ、この電子書籍シリーズ7冊も、少なくとも3回は読んで欲しい、ということです。
そして著者の森田さんは、この自己PRの考え方を、「自己PR学」という学問として、就職活動に悩んでいる大学生、ゆくゆくは高校生、中学生、小学生まで浸透させ、活動の幅を広げていきたいそうです。
あなたも本シリーズを読んで、「自己PR」の考え方を身につけてみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を