書評ブログ

『キラキラした80歳になりたい』

「生物学的に強いのは、男性でしょうか? 女性でしょうか?」と問いかけ、「答えは女性です。」「なぜ女性のほうが生物学的に強いのか? それは、子どもを産む性だからです。」と述べ、ハッピーな老後を過ごす方法を教えてくれる本があります。

 

 

本日紹介するのは、筑波大学医学群卒業、米ジョンズホプキンス大学公衆衛生大学院疫学部修士課程修了、同大学でデルタオメガスカラーシップを受賞、米国CDC(疾病予防管理センター)プロジェクトコーディネーター、財団法人結核予防会、厚生労働省医系技官を経て、現在は、パブリックヘルス協議会理事長、医師、作家木村盛世さんが書いた、こちらの書籍です。

 

木村盛世『キラキラした80歳になりたい』(かや書房)

 

 

この本は、更年期を終え、「人生の第二の大きな花」が咲く時である「女性の60代、70代、80代をどうすればよりハッピーに生きることができるのか」、その方法を書いている書です。

 

 

本書は以下の7部構成から成っています。

 

1.女性に生まれて良かった

2.木村盛世が考える、50歳になったらやめること、始めること

3.更年期という大イベント

4.ハッピーな老後のための24時間とサビない体

5.簡単! 一番大切な臓器を守る骨盤底筋群の鍛え方と年を感じない肩甲骨の作り方

6.その話、ホント? ウソ?

7.一度きりの自分の人生だから、自然体で楽しく生きよう

 

 

この本の冒頭で著者は、「50歳を過ぎ、そしておおむね60歳には終わる更年期を乗り越えたら、あとの人生は今まで以上にのびのび生きるのが良いと思います。」と述べています。

 

 

本書の前半では「女性に生まれて良かった」および木村盛世が考える、50歳になったらやめること、始めること」について、次のポイントを解説しています。

 

◆ 更年期を乗り越えれば、のびのびとできる!

◆ 健康診断もがん検診も受けないほうが幸せ

◆「絶対という考え」や「他人と比較する」ことはやめたほうがいい

◆ 子供は成長すれば社会に還元するもの、「子供への依存」はやめる

◆ 一緒にいてハッピーに感じられない人との付き合いはやめる

 

◆ 自分の人生の主人公は自分しかいない

◆「いつか始めたいと思っていたこと」は、今すぐ始める

◆「新しい人と出会うこと」と経済を回す力がある「投資」を始める

◆「断捨離」で必要なものまで捨ててしまっても、また買えばいい

◆「歩けなくならないためのトレーニング」をする

 

 

この本の中盤では、「更年期という大イベント」およびハッピーな老後のための24時間とサビない体」について考察しています。主なポイントは以下の通りです。

 

◆ 更年期障害は人によって症状が大きく違う

◆ 更年期症状には、①ホルモン補充療法、②漢方薬の2つの対処法がある

◆ 日本人は骨格が華奢なので、欧米人に比べて骨粗鬆症のリスクが高い

◆ 気を紛らわせるために、何か没頭できることを見つける

 

◆ 心身ともに危機になった時に受けたアドバイスは、①とにかく陽の光を浴びる、②何も食べたくなくても、とにかくカロリーのあるものを必ず食べる

◆ 目の中に太陽の光を入れれば、セロトニンという幸せホルモンが作られる

◆ セロトニンはトリプトファンという必須アミノ酸から作られる

◆ トリプトファンを多く含む食品は、チーズ、ナッツ類、肉、納豆

 

◆ セロトニンの受容体の9割が腸に存在で、腸は「第二の脳」

◆「何を食べるか」は人間にとって何より重要

◆ 軽い運動をする「アクティブレスト」が大切

◆ アクティブレストには、①ウォーキングやジョギング、②背伸び、③階段を使う、④速足で余分に歩く、⑤散歩やショッピング、⑥入浴

 

◆ 朝食は消化によいもの、昼食は「おむすび」と「ゆで卵」

◆ 夕食は食べたいものを食べる

◆ 血糖値スパイクに注意

◆ メラトニンは、シミやシワができるのを防ぐ

◆「サビない心と体」を作るには、旬の物を食べること

 

本書の後半では、「簡単! 一番大切な臓器を守る骨盤底筋群の鍛え方と年を感じない肩甲骨の作り方」「その話、ホント? ウソ?」および一度きりの自分の人生だから、自然体で楽しく生きよう」について、説明しています。主なポイントは以下の通り。

 

◆ 骨盤底筋群(骨盤のそこにある筋肉の集まり)を鍛える

◆ 肩こりを根本的に治すには、「肩甲骨を意識的に動かす」

◆ バランス感覚を鍛えるには、①片足立ち、②つま先上げ、③かかと上げ

◆ がんには2種類あり、ゆっくり進んで放っておいても人の寿命に影響しないものもある

 

◆ あなたの生き方を決めるのは、医師ではなくあなた自身

◆ 血圧コントロールには、食事療法や運動が効果的

◆ コレステロール値の下げ過ぎは健康にマイナス

◆ 自分で自分を褒める

 

 

あなたもこの本を読んで、「キラキラした80歳」を目指してみませんか。

 

 

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では、今日もハッピーな1日を!【2854日目】