「運は見ることも、触れることもできない。しかし、運は確かに存在する。そう思うしかない経験を誰しもするからだ。」と指摘して、「運」を良くするための方法を提唱している本があります。
本日紹介するのは、英国生まれで米国に移住した作家、投資家で、ジャーナリストでもあるマックス・ギュンターさんが書いた、こちらの書籍です。
マックス・ギュンター『ツキの科学 運をコントロールする技術』(PHP研究所)
この本は、大きな幸運に恵まれた人の実例から、「運の良い人に共通して見られる特徴」を発見し、運の良い人はなぜ運が良いのかを合理的に説明しています。
本書は以下の4部構成から成っています。
1.旅の始まり
2.運とは何か-科学的な見解
3.運とは何か-神秘的な見解
4.運を良くする方法
本書の冒頭で著者は、運の良い人と悪い人の実例を紹介し、それぞれの人生がどのような経緯をたどっていったか、またその要因はどこにあったかを、記しています。
さらに、「運とは何か」ということについて、科学的な見解と神秘的な見解のそれぞれについて、いくつかの説を紹介しています。
科学的な見解としては、①ランダム理論、②超能力、③シンクロニシティ理論の3つを紹介していますが、とくに、「シンクロニシティ理論」の似たもの同士を集める力については興味深いものがあります。
また、神秘的な見解については、①数字、②運命と神、③占星術と予知夢、の3つについて解説されています。とくに、占星術はあなどれないという本書の指摘は印象に残ります。
この本の中心となるのは、後半に書かれた「運を良くるる方法」で、20年以上にわたって、千人を超える人々の人生を調べた著者の結論として、「運の良い人」には見られるが、「運の悪い人」には見られない特徴として、次の5つを挙げています。
1.社交性に富む
2.直感力がある
3.勇気がある
4.ラチェット効果をはたらかせる
5.悲観的推測に基づいて行動する
以上の5つの特徴は、いずれも極めて重要なものですが、詳細については敢えてここでは書きませんので、興味ある方はぜひ、本書を手に取ってお読みください。
分かりにくい4番目の「ラチェット効果」とは、自分のしていることが悪い方向に転がり始めたときや、状況が悪化し始めたときには、素早くその場から逃げだすことができることで、そのためひどい不運に巻き込まれることがない、ということです。「ラチェット」とは、車輪の「歯止め」装置のことです。
本書の最後には、マーフィーの法則とミッチェルの法則が併せて紹介されています。結局、二つの法則は同じことを言っていて、以下のフレーズに集約されます。
「悪いことはいつ起きるかわからないから、常に備えを怠ってはいけない」
「物事が「うまくいっているときは、流れにまかせる」
「脇道にそれたほうがうまくいきそうなら、それてみる」
あなたも本書を読んで、運をコントロールする技術を学び、実践してみませんか。
私、大杉潤は、「まちの本屋」再生プロジェクトとして、クラウドファンディングにより、読書交流会とトークショー・イベントを開催しています。
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では、今日もハッピーな1日を