「第三の波とは、“ インターネットに接続可能な ” という言葉が “ 電気に接続可能な ” という言葉と同じくらい滑稽なものに聞こえ始める時代だ」と提唱している本があります。
本日紹介したいのは、史上最大の企業合併を成し遂げたAOLの共同創設者であるスティーブ・ケースさんが書いた、こちらの本です。
スティーブ・ケース『サードウェーブ 世界経済を変える「第三の波」が来る』(ハーパーコリンズ・ジャパン)
この本は、未来学者アルビン・トフラーの名著『第三の波』(中公文庫)に触発されて、AOLの共同創設者であるスティーブ・ケースが書いた書です。
トフラーは、農耕革命、産業革命に続く「情報革命」(この言葉は使われていませんが)とも言うべき「第三の革命」を予言し、現在の情報社会、インターネット社会の到来を的中させました。
著者スティーブ・ケースのが言う「第三の波」は、AOLが開拓したインターネット社会における「第三の波」を指していて、以下のような特徴があります。
◆ PCがインターネットに接続する「第一の波」
◆ スマートフォンの普及によるソーシャルメディアやアプリが台頭した「第二の波」
◆ あらゆるものがインターネットにつながる(Internet of Everything)「第三の波」
◆ インターネット接続は電気の接続とおなじように日常生活に不可欠になる
◆ いくつかの産業が根本から変貌する
◆ 産業を規制・推進する立場の政府とのパートナーシップが重要になる
◆ 利益追求だけでなく社会への影響力を重視する「インパクト投資」が重視される
◆ アメリカのイノベーション中心地以外の地域が台頭する
◆ 医療産業、教育産業、食品産業で革命的な変化が起こる
以上のような大きな枠組みのもとに、本書は以下の12部構成から成っています。
1.曲がりくねった道
2.AOLの誕生
3.第三の波
4.スタートアップ、スピードアップ
5.三つのP
6.破壊を許す
7.シリコンバレーから「その他のあらゆる地域」へ
8.新たな潮流-インパクト投資
9.栄光と挫折
10.見える手
11.破壊されるアメリカ
12.波に乗れ
本書で一貫して指摘しているのは、I o T(モノのインターネット)というコンセプトが、それだけでは限定的すぎると見なされる「第三の波」という時代が来る、ということです。
なぜなら、私たちはもっと広範囲な Internet of Everything (あらゆるモノのインターネット)が出現しはじめていることに気づくことになるからだ、と著者は言います。
そして、あらゆるものが「つながる」時代に成功する人とは、「何事も、成功するまでは不可能に思えるものである」と自分に言い聞かせ続けられる人だ、ということです。
そして本書の最後で、著者のスティーブ・ケースは、次のように呼び掛けています。
「志があるならば、行動を起こせ。恐れるな。つまづくこともあるかもしれない。転んでもまた立ち上がれ。進み続けろ。そして、考え続けるのだ。」
あなたも本書を読んで、新しい時代に成功するための行動を起こしてみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を