「50代以上の方であれば、適切なリスクとリターンを見極めたうえで資産運用を行っていただきたい」と述べている本があります。
本日紹介するのは、慶應義塾大学経済学部を卒業後、野村證券に入社、同社の海外修練制度1期生としてサンフランシスコに派遣され、シリコンバレーでスタートアップ立ち上げを経験、帰国後2015年にCEO表彰を受賞、2016年から野村香港インターナショナルに出向し、機関投資家営業業務に従事、日本の金融業界刷新を図るため、株式会社Japan Asset Management を設立、現在は同社代表取締役として延べ1200人以上の顧客に対し、人生に寄り添った資産運用アドバイスを行う堀江智生さんが書いた、こちらの書籍です。
堀江智生『鉄壁の資産運用 退職金と年金を活用した「潤沢老後」へ』(クロスメディア・パブリッシング)
この本は、みなさんが資産運用を正しく行えるよう、資産運用の基礎知識から実践するための具体的なポイントまでをわかりやすく解説している書です。
本書は以下の4部構成から成っています。
1.「⽼後不安」の実態 なぜ、資産運⽤が必要なのか?
2.資産運⽤の「落とし⽳」から基本のポイントを理解する
3.資産運⽤の実践のポイントを理解する
4.「鉄壁の資産運⽤」で潤沢⽼後を実現する
この本の冒頭で著者は、「リスクをとりすぎていたり、コストを払いすぎていたりと、誤った方法で資産運用をしている方々も、まだ資産運用に二の足を踏んでいる方々も、老後を豊かに安心して過ごせるように、まずは正しい金融リテラシーを身につけてほしい。」と述べています。
本書の前半では、「⽼後不安の実態 なぜ、資産運⽤が必要なのか?」について以下のポイントを説明しています。
◆ 100歳までのライフプランのシミュレーションをする
◆「資産運用をしない」というリスクを考える
◆ 長いセカンドライフをどう過ごしたいのか、具体的かゴールを明確にする
◆ 円安や物価上昇がライフプランに及ぼす影響を考慮する
この本の中盤では、「資産運⽤の落とし⽳から基本のポイントを理解する」について解説しています。主なポイントは次の通りです。
◆ 複利は人生最大の発明、72を金利で割ると2倍になる年数がわかる
◆ 過度なリスクを避けるのは、①老後の収支を明確にする、②資産運用の目標金額を明確にする、③資産運用に必要なリスクを把握する
◆ レバナス投資、仕組債、トルコリラ建て債券は元本割れリスクが高い
◆ プロ投資家の「長期投資」と「分散投資」に学ぶ
◆ 運用パフォーマンスに影響するのは、①アセットアロケーション、②銘柄選択、③売買のタイミング、④税金ほか
◆ 分散投資の基盤となる「コア・サテライト戦略」で守りと攻めを
◆ コストの低い商品を選択する
◆ 積立投資は精神的に安定した状態で投資を続けられる
◆ 退職金運用で警戒すべき3つのポイント:①手数料、②テーマ型投信、③毎月分配型
◆ ファンドラップのコストに注意
本書の後半では、「資産運⽤の実践のポイントを理解する」および「鉄壁の資産運⽤で潤沢⽼後を実現する」ついて説明しています。主なポイントは以下の通り。
◆ 低コスト運用でリターンを改善
◆ コストの高いファンドラップを売却
◆ 資産運用という良識を、日本の常識にする
◆ 正しい金融リテラシー、ライフプラン・シミュレーション
◆ 資産運用と信頼できるパートナー
この本の締めくくりとして著者は、「資産運用で大切なのは、『何の商品で運用するか』ではなく、『何のために運用するか』です。」と述べています。
あなたも本書を読んで、退職金を活用した「鉄壁の資産運用」を学び、実践することで、「潤沢な老後」を迎えていきませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!【3397日目】