70万部を超えるベストセラー『体温を上げると健康になる』(齋藤真嗣著・サンマーク出版)の実践編として、食事、運動、ストレッチ、睡眠、腹式呼吸など、免疫力が上がる生活習慣のすべてを具体的に提示した本があります。
本日紹介するのは、日・米・欧州でアンチエイジング専門医・認定医の資格を持ち、日本と米国を行き来しながら、エイジング・マネジメントの普及に努めている齋藤真嗣(さいとう まさし)さんが書いた、こちらの書籍です。
齋藤真嗣『体温を上げると健康になる 実践編』(サンマーク出版)
この本は、体温を上げるための方法として、もっとも効率がよく、また効果の高い方法として「筋肉を鍛える」ことを挙げたことをもう一歩進めた書です。
すなわち、筋肉を鍛えるための具体的な方法を詳しく紹介するとともに、食事や睡眠、ストレッチや腹式呼吸方など、体温を上げるために日ごろから心がけていただきたい生活習慣について提案しています。
本書は以下の6部構成から成っています。
1.はじめに
2.体温が低いと病気になる
3.体温から読み解く免疫の謎
4.この運動で体温は自然と上がる
5.体温を上げる食事と生活習慣
6.おわりに
この本の冒頭で著者は、低体温を引き起こす原因として、以下の3つを挙げています。
◆ 筋肉量の低下
◆ エアコンの普及
◆ ストレス
とくに3番目の「ストレス」については、昔からあったものなのに、現代人はそれに耐えられないからだになっている、と著者は言います。
つまり、自律神経のバランスを整える規則正しい生活習慣と食事ができていないのです。
現代人は交感神経が過剰に優位になってしまっている人がほとんどで、意識的に副交感神経を刺激する生活習慣や食事を心がける必要があります。
具体的には、1日1回は汗をかくような運動をし、体の最大の熱量産生器官である筋肉の質と量をアップさせるとともに、副交感神経を刺激する生活習慣や食事を心がけることです。
本書によれば、免疫力を高めるには、「運動」「食事」「睡眠」の3つのバランスがコツで、次の3つを「フィジカル・トライアングル」と著者は呼んでいます。
◆ 適度な運動
◆ 体にいい食事
◆ 質のいい睡眠
適度な運動は、以下の3つの健康効果をもたらします。
1.「体幹」と総称されるインナーマッスルを鍛えると基礎代謝が上がる
2.姿勢を正しい位置に保つ
3.アンチエイジングホルモンの一つ「成長ホルモン」の分泌を促す
また、いい食事は、次の3つの健康効果をもたらします。
1.免疫力、抗酸化酵素能力、抗ストレス力を高める
2.体の中で眠っている長寿遺伝子を発現させる
3.摂取カロリーを必要量の70%に抑える
さらに、質のいい睡眠は、次の3つの健康効果があります。
1.自律神経のバランスを整える
2.身体的ストレスからの解放
3.メラトニンというホルモンの分泌を促す
この後、この本の中盤では、より具体的に「運動」と「食事」について、体温を上げる方法を説明していて参考になります。
詳細を知りたい方はぜひ、この本を手に取ってお読みください。
この本の最後に、著者は「睡眠」についても触れています。
歳を取ると、なぜ早起きになるのか、寝つきが悪くなるのか、という問いに対して、「メラトニンの分泌が減るから」と著者は言います。
そして、メラトニンの分泌を増やす方法として、「メラトニンの出る時間帯である夜の10時から深夜の2時の4時間を眠った状態で過ごす」を挙げています。
実は朝、日の光を浴びると自律神経優位に切り替わる「セロトニン」の原料となるのが、この「メラトニン」で、交感神経が優位になる時間帯に、きちんと体を目覚めさせるには、夜寝た時に「メラトニン」をしっかり出す「質のいい睡眠」が大切、というわけです。
この本は、著者の齋藤真嗣さんが、70万部突破のベストセラーとなった前著『体温を上げると健康になる』(サンマーク文庫)の内容を、より具体的・実践的に解説するために書かれました。
あなたも本書を読んで、健康についてしっかり考えてみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!