ほとんどの人は死を前にすると後悔すると言います。では、人生の最期にどのようなことを後悔するのか?
本日紹介するのは、1,000人を超える末期患者と正面から向き合い、その死を見届けてきた緩和医療専門医が書いた、こちらの書です。
大津秀一『死ぬときに後悔すること25』(新潮文庫)
この本は、著者が立ち会ってきた終末期の患者さんが、かつて後悔していた、その事例を取り上げて検討を加え、代表的な悩み25に整理したものです。
本書は、「死ぬときに後悔すること25」を、以下の6部構成に分類して紹介しています。
1.健康・医療編
2.心理編
3.社会・生活編
4.人間編
5.宗教・哲学編
6.最終編
これらはすべて、「なるほどそうだ」と思わせられる事柄が並び、身に詰まされる思いがします。ただ、敢えて私にとって、これは切実な問題だと感じた「後悔すること」を以下に紹介します。「心理編」に多いです。
◆ 健康を大切にしなかったこと
◆ 自分のやりたいことをやらなかったこと
◆ 夢をかなえられなかったこと
◆ 感情に振り回された一生を過ごしたこと
◆ 他人に優しくしなかったこと
◆ 美味しいものを食べておかなかったこと
◆ 仕事ばかりで趣味に時間を割かなかったこと
◆ 行きたい場所に旅行しなかったこと
◆ 会いたい人に会っておかなかったこと
◆ 自分の生きた証を残さなかったこと
◆ 神仏の教えを知らなかったこと
◆ 愛する人に「ありがとう」を伝えなかったこと
それぞれの終末期患者の事例は、死を直前に控えた人の肉声だけに、リアリティがあります。患者が吐露した「やり残したこと」を25に集約した本書は、人生設計を考え直すキッカケとして読む価値があるでしょう。
本書は単行本が発売されて以来、大きな反響を呼び、ネット上では26番目の「後悔すること」が盛んに読者から発信されたそうです。
それは出版社(単行本を出版した致知出版)のアンケートをホームページに掲載したもので、主として「家族」のことでした。例えば以下のようなものです。
◆ 家族を大切にしてこなかったこと
◆ 子供と過ごす時間を十分に取れなかったこと
◆ 子供、孫に何も残してやれないこと
◆ 親の愛情に気づけなかったこと
以上のように、見事に「家族」に関する問題です。私たちは、全世界として、これから高齢化の世界に生きてゆきます。価値観は多様化し、こうすれば幸せ、という道は薄らぎました。
あなたも本書を読んで、予め「後悔すること」を知ることで、「生き方」や「人生設計」を変えていきませんか
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では、今日もハッピーな1日を!