「『話す力』、それは『あなたが人から求められる力』である。」と述べている本があります。
本日紹介するのは、大阪大学基礎工学部を卒業後、同大学経済学部を卒業、公認会計士の経験を積んだ後、世界一周の旅に出て、アメリカの会計事務所 Ernst & Young に就職、帰国後はベンチャー企業の支援家を経て、2016年に株式会社Voicyを創業、年間3000万時間聞かれる日本最大級の音声プラットフォームにした株式会社Voicy代表取締役CEOの緒方憲太郎さんが書いた、こちらの書籍です。
緒方憲太郎『新時代の話す力 君の声を自分らしく生きる武器にする』(ダイヤモンド社)
この本は、「話す力」を通して、人生を切り拓いてきた著者が、「話す力がどれだけ価値のあるスキルなのか」を中心に「話す力」のすべてを伝えてくれる書です。
本書は以下の9部構成から成っています。
1.「話す力」が君の人生を左右する
2.これからの時代に「話す力」が欠かせない
3.「話す力」を高めるのに必要なマインドセット
4.「声」と「話す力」の未来予測
5.自分の「声」と「理想の話し方」を知ろう
6.「伝わる技術」を高めて求められる人になる
7.「聴く技術」を磨いて会話を盛り上げよう
8.「場を作る技術」があれば会話は決まる
9.「声」で発信を強めよう
この本の冒頭で著者は、本書のターゲットとして次の3つのタイプを挙げています。
◆ 人間関係のQOLを高めたい人
◆ 仕事のパフォーマンスを高めたい人
◆ 新しい時代に影響力を持ちたい人
本書の前半では、「話す力が君の人生を左右する」「これからの時代に話す力が欠かせない」および「話す力を高めるのに必要なマインドセット」について、以下のポイントを説明しています。
◆「話す力」の有無があなたの人生を左右する
◆「話す力」が高ければ仕事で成果を出せる
◆「話す力」が高ければ人間関係も豊かになる
◆ きれいに話す必要はない、大切なのは自分らしく話すこと
◆「声」の威力はすごい! 感情をそのまま伝える
◆「声」ですべて伝わるから「話す力」を鍛えるべき
◆ メタバース時代に、現実から唯一、持っていけるのが「声」
◆ 先の見えないビジネスの世界でも「声」の重要性が増していく
◆ 現代社会で人気を集めるのは「話す力」が高い人たちだ
◆「話す力」が高いとは、自分の言葉で話せるということ
◆「自分らしさ」を理解して会話の目的を明確にする
◆ 相手の求めるものを提供し、最後は場数で腕を磨こう
この本の中盤では、「声と話す力の未来予測」「自分の声と理想の話し方を知ろう」および「伝わる技術を高めて求められる人になる」について考察しています。主なポイントは次の通りです。
◆ 価値観が多様になる未来こそ、「話す力」で互いに理解し合おう
◆ テクノロジーが進化すれば、人間らしい仕事しか残らない
◆ 情報が溢れる中、信頼する人の情報を信じる
◆ 肩書きよりも年収よりも「自分らしく生きる」が大事になる
◆「伝わる」「聴く」「場を作る」が「話す力」に必要な3つの技術
◆ 最初の一歩はまず、自分の声を聞くことから
◆ 自分の話を録音して、気づかないクセをチェック
◆ 理想の「話し方」を見つけて観察して特徴をまねしよう
◆「伝える」と「伝わる」は違う、謙虚な姿勢で話す
◆ 口ぐせや態度、言葉遣いなど、相手のストレスを減らす
◆ 分かりやすく伝えるための内容、口調、姿勢を知る
◆ 聞き手に合わせて伝えて、最後は自分らしく話す
本書の後半では、「聴く技術を磨いて会話を盛り上げよう」「場を作る技術があれば会話は決まる」および「声で発信を強めよう」について解説しています。主なポイントは以下の通り。
◆「聞く技術」次第で会話の質は変わる、好かれる聞き手になる
◆ 最初に注意すべきは相槌、ストレスにならない聞き方を覚える
◆ 相手が話しやすくなるような相槌、反応、アクションを
◆ 話し手に合わせた聞き方で、最後は自分らしく聞き出す
◆ 先の見えない時代だからこそ、コミュニケーションの場が重要
◆ アイスブレイクやゴールの共有で、安心して話せる環境を作る
◆ コントロールできなお環境でも、流れに乗って、場を整える
◆ ムードメーカーになって、積極的に場作りに関わる
◆ 音声配信では、自分の感情や思いをさらけ出す
◆ 自分の目線で思ったことや感じたことを伝える
◆「自分らしい配信とは何なのか」に向き合ってコンテンツを固め、長く配信を続ける
◆ 自信を持って堂々と音声配信を楽しむ
この本の巻末には、「Voicy人気パーソナリティが教える自分らしく話すコツ55」が掲載されていて参考になります。
また、本書は随所にQRコードが掲載されていて、著者のVoicyでの配信と連動していて、併せて活用するとより理解が深まります。
私がこの本に出会ったのは、「ワーママはる」こと尾石晴さんが書いた『「40歳の壁」をスルっと越える人生戦略』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)を読んで、Voicyの可能性に注目して調べたことです。
また、この本で提唱している「自分業」が、私が3冊の著書『定年ひとり起業』(自由国民社)、『定年ひとり起業マネー編』(自由国民社)および『定年後不安』(角川新書)にて私が推奨している「お金」「孤独」「健康」の定年後三大不安をすべて解決できる「トリプルキャリア」で生涯現役のライフスタイルを構築するというコンセプトと共通する部分が多く、心から共感したため、Voicyによる「音声配信」にぜひチャレンジしてみたいと思い、最適なビジネス書にたどり着いたのが、Voicy社長・緒方憲太郎さんの本でした。
本書の締めくくりとして著者は、「もっと互いに理解し合い、認め合うことができれば、それだけで社会は豊かになる。そして、そのためには、一人ひとりが『話す力』を高めることが何よりも必要なのだ」と述べています。
あなたも本書を読んで、自分の声を自分らしく生きる武器にする「新時代の話す力」について学び、「話す力」を使ったチャレンジを始めてみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!【3014日目】