新型コロナウイルス感染拡大で、世界の中国切り離しが加速、新たな国際秩序が誕生する、と予測している本があります。
本日紹介するのは、1969年生まれ、日本大学法学部経営法学科卒業、貿易会社に勤務した後、独立し、内外の経済・政治情勢のリサーチや分析に定評があり、雑誌の企画・監修など幅広く活動、多くの著書もある作家・経済評論家の渡邊哲也さんが書いた、こちらの書籍です。
渡邊哲也『「新型コロナ恐慌」後の世界』(徳間書店)
この本は、数々の予測を当ててきた気鋭の経済評論家が、今回の新型コロナ恐慌により、サプライチェーンから国際金融まで「中国抜きの新たな世界秩序」へ向かうと展望している書です。
本書は以下の6部構成から成っています。
1.「新型コロナ」恐慌で始まる負の連鎖
2.「武漢ウイルス」で中国はどこまで崩壊するか
3.アメリカは弱り目の中国を、こうして潰す
4.危機を乗り越え日本は繁栄する
5.グローバリズムの終焉で逆転する世界
6.「新型コロナ」後の世界
この本の冒頭で著者は、資金枯渇で中国のIT企業は壊滅する、中国と手を組むグローバル企業への批判が高まってくる、と予測しています。
続いて、以下のような大きな潮流が出てきて、新たな世界秩序に変革していくとしています。
◆ 新型コロナは中国とGAFAの終わりの始まり
◆ 中国のデカップリング(切り離し)が始まる
◆ 中国の切り離しを加速するECRA(新「COCOM」)
◆「SDNリスト」に掲載して中国に金融制裁
◆ 日本でもアメリカと連携した「脱中国」が一気に進む
◆「中国製造2025」の実現はもはや不可能
◆ ポスト安倍総裁をめぐる党内の混乱
◆ ハイテク製品の根幹を握る日本の強み
本書の後半では、グローバリズムの終焉により、以下の「逆転する世界」が展開されると、著者は言います。
◆ 新たな冷戦と脱グローバリズム
◆ 独立派が勢いづく台湾
◆ 強化へ向かう日米台の連携
◆ 西側諸国が「バンブーカーテン」を構築
あなたも本書を読んで、「新型コロナ恐慌」後の世界を展望してみませんか。
2020年9月7日に、YouTubeチャンネル『大杉潤のyoutubeビジネススクール』【第155回】注目の経済評論家が予測する「新型コロナ恐慌後の世界」にて紹介しています。
毎日1冊、ビジネス書の紹介・活用法を配信しているYouTubeチャンネル『大杉潤のyoutubeビジネススクール』の「紹介動画」はこちらです。ぜひ、チャンネル登録をしてみてください。
では、今日もハッピーな1日を!【2391日目】