「名文はいらない、特別な体験も必要ない。ー『ふつう』がいい。」と提唱し、8年間におよぶ著者の失敗の数々と、そこで発見したブロガーとしての秘訣を詰め込んだ、「失敗から学ぶブログ運営術」の本があります。
本日紹介するのは、東京都出身、大学卒業後にシステムエンジニアとして働くも1年で退社、ブロガーとして生きていくことを決意し、ダカ盛り、大盛り、おかわり自由、食べ放題などのグルメを実際に食べ歩き、ブログに毎日情報をアップ、2022年3月現在で記事数は4,050を突破し、1日平均10万ページビューの人気を誇る、日本一のグルメブロガーである進撃のグルメさんが書いた、こちらの書籍です。
進撃のグルメ『「ふつう」の文章とスマホ写真で稼ぐ シンプルブログのすすめ』(玄光社)
この本は、2014年7月の初投稿以来、365日食べ歩いたグルメ記事のブログとして、これまで何度も運営方法を変え、試行錯誤を重ねてきた結果、4,050記事を超えて、1日平均10万ページビューの人気ブログとなる過程で著者がたどり着いた「どうしたらブログを続けられるのか。そして稼げるのか!?」という秘訣を公開している書です。
本書は以下の4部構成から成っています。
1.「進撃グルメ」いろいろ失敗しました 編
2.ブロガーとして独立したら転落した 編
3.どん底から月収100万円超え 編
4.毎日書かずにはいられなくなるブログの作り方 編
この本の冒頭で著者は、「この本を手に取ってくださったあなたが、私のような失敗をせずに成功できるよう、私の失敗談とノウハウを丸ごとお伝えしていきます。」と述べています。
本書の前半では、「進撃グルメ いろいろ失敗しました 編」として、著者のブログ開始直後の失敗談を紹介・解説しています。主なポイントは次の通り。
◆ グルメ系ブログは、①自分が好き、②見やすいサイトが無い、③日常生活の延長、④ネタが尽きない
◆ 社会状況に合わせてジャンルを変える
◆ 体験すると学びがある、発信の場があれば失敗も興味深いネタに
◆ ブログが続かないのは「好きなこと」でないから
◆ ブログのネタは好きなこと、ジャンルは自分の生活の一部になるもの
◆ ブログ名は重要、語呂が良く覚えやすく、パクリがベスト
◆ ブログの「存在」を認めてもらうには100記事必要
◆ ブログは書けば書くほど効率が上がる
◆ 広告はグーグルアドセンスが最も稼ぎやすい
◆ 何があってもブログを書き続け、記事のバックアップは必ずとる
◆ 興味がないことは書き続けられない
◆「人は救われたいと思っていない」ので淡々と普通の文章を書く
この本の中盤では、「ブロガーとして独立したら転落した 編」および「どん底から月収100万円超え 編」として、著者のブログの運営方法変更、試行錯誤を時系列で説明しています。主なポイントは以下の通りです。
◆ 人との関わりや社会との関わりを断ってはいけない
◆ 広告収入はいつ激減するか予測できない
◆ 独立とは「365日労働」である
◆ 続けてきたブログは、苦しくても決してやめてはいけない
◆ ブログや YouTube はとにかく毎日配信する
◆ YouTube の可能性は信じる価値がある
◆ ブログのアクセス数や認知度アップのために、SNSは3つ以上
◆ ブログと Twitter は相性がいい
◆ 古い情報は更新しなければ意味がなくなる
◆ ブログの運営方針は柔軟に変える
◆ 収入も健康も維持するためには、長期的な展望が必要
◆ つねに新しい企画を考え続ける
◆ 読者が求めているのは共感である
◆ 一定のテーマを調査し続けることで、深い知識が身につく
◆ 狙った反応が出ないのは日常茶飯事、落胆せずにひたすら書き続ける
◆ 自分がネタにハマるのがいちばんラクでお得
本書の後半では、「毎日書かずにはいられなくなるブログの作り方 編」として、ブログ作成におけるポイントを以下の通り挙げて解説しています。
◆ ブログ名は「わかりやすいもの」がいちばん
◆ ブログデザインはシンプルで見やすいレイアウト、好きな色を入れる
◆ 執筆環境を整えて作業効率をアップ
◆ ブログはひとり作業
◆ 執筆用パソコンはケチらない
◆ ブログの毎日更新には「記事の型」を決める
◆ ネタ切れしない企画を持っておく
◆ 客観的な記述だから読んでもらえる、自分を出さない
◆ 専門性を高める
◆ 画像をたくさん載せる
◆ 写真を効率的に撮影・編集する
◆ オリジナルの情報にこだわる
◆「誰も自分に興味がない」を肝に銘じる
◆ ブログは止まったら振出しに戻る
◆ 副業でもブロガーを名乗り、プロ意識を持つ
◆ 好きなことを発信し続けて得られる収入は、格別
この本の巻末には、資料編「知っておくと得する」が掲載されていて参考になります。例えば、ブログが有名になるともらえる仕事として、以下の4つを挙げています。
◆ PR案件
◆ 雑誌・ネットメディアの執筆・取材
◆ 講演・セミナーの依頼
◆ テレビ・ネットテレビ、ラジオ出演依頼
さらに「まとめ」として「ブログ投稿でやるべきこと」を以下の通り挙げています。
◆ 毎日投稿
◆ 好きなジャンルを連続して100記事投稿
◆ 自分の型を決めて効率化
◆ 過剰表現を避ける
◆ 批判せずに情報を伝える
◆ 嘘や誤った情報を載せない
◆ 画像を多く載せる
◆ SNSで投稿・拡散する
本書の締めくくりとして著者は、「ブログの収入で生活するためには、自分自身で発信する場を作って『発信し続けること』が何よりも重要です。」と述べています。
そして、「ブログを続けて成果を上げるためには、もちろんスキルも重要ですが、続けるためのメンタルもまた同じくらい大切です。いわば、自分との戦いとも言えるかも知れません。」と著者は繰り返します。
この本で提唱しているブログの毎日更新や「好きなこと」を発信するというコンセプトは、新刊拙著『定年ひとり起業マネー編』(自由国民社)および前著『定年ひとり起業』(自由国民社)にて私が提案している内容と共通するもので、心から共感しました。
あなたも本書を読んで、シンプルなブログを立ち上げて、毎日発信を続けることで人生を変えてみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!【2814日目】