書評ブログ

『少子化する世界』

2100年までの世界の人口データを見て、少子化の動向フランス、ドイツ、イギリスと比較しながら日本の誤解や失敗について分析している本があります。

 

 

本日紹介するのは、京都大学法学部を卒業後、日本興業銀行(現みずほ銀行)を経て、株式会社日本総合研究所にて現在は、創発戦略センター・シニアマネージャー村上芽さんが書いた、こちらの書籍です。

 

 

村上芽『少子化する世界』(日経プレミアシリーズ)

 

 

この本は、少子化する世界について、全世界の21世紀中の人口推計から、とくに欧州の計5カ国について、各国とも晩産化に伴う少子化の進展に悩みつつも、女性や家族のあり方に向き合いながら、一方で人への投資に工夫している例を紹介している書です。

 

 

 

本書は以下の7部構成から成っています。

 

 

1.なぜ少子化は問題なのか

 

2.【フランス】優等生であり続けるのか

 

3.【ドイツ】超低出生率から抜け出すのか

 

4.【イギリス・スウェーデン】「少子化」から「子育ての質」へ

 

5.「選択」される子育て

 

6.日本の誤解と失敗

 

7.少子化する世界でどう生きるか

 

 

 

この本の冒頭で著者は、変わり続ける世界の人口推計を紹介し、なぜ人口は減らないのかと問いかけ、出生率と幸福との関係について考察しています。

 

 

 

そのうえで、人口問題や出生率に強い関心を持つフランス移民による出生率の上昇を進めるドイツの事例が紹介されています。

 

 

 

ドイツでは「人生のラッシュアワー」という言葉がよく使われ、25歳から45歳までの間に、大学(院)卒業、就職、キャリア形成、結婚、子育てなどのライフイベントが集中し、人生において最もあわただしい時期であることを指しています。

 

 

 

続いて、イギリススウェーデン晩産化や少子化に対する政策について記され、子育ては「選択」になっていることを著者は述べています。

 

 

 

さらに、日本の誤解や失敗について分析がなされ、最後に「少子化する世界でどう生きるか」について、デンマークの教育の例を挙げて、「一人ひとりが力を発揮していくことが必要」と結論づけています。

 

 

 

あなたも本書を読んで、少子化する世界の中で、日本はいかにあるべきかについて、改めて考えてみませんか。

 

 

 

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では、今日もハッピーな1日を!