書評ブログ

『勝者の思考回路 成功率100%のブランド・プロデューサーの秘密』

どんな時代にも通用する成功率100%のブランドプロデュースの思考回路「勝者の思考回路」として、公開・解説している本があります。

 

 

本日紹介するのは、大学卒業後に外食企業に入社し、新規事業開発を担当、その後化粧品会社での商品開発サロン業態開発などを経験したのち、2004年に「柴田陽子事務所」を設立、同事務所代表、ブランドプロデューサーとして、コーポレートブランディング、店舗プロデュース、商品開発など多岐にわたるコンサルティング業務を請け負っている、ブランドプロデューサー柴田陽子さんが書いた、こちらの新刊書籍です。

 

 

柴田陽子『勝者の思考回路 成功率100%のブランド・プロデューサーの秘密』(幻冬舎)

 

 

この本は、ブランドプロデューサーとして、企業経営者として、著者の柴田陽子さんが最も大切にしている「思考回路」について、その本質を包み隠さずに述べている書です。

 

 

 

本書は以下の5部構成から成っています。

 

 

1.どんな時代にも通用する「ブランドプロデュースの思考回路」

 

2.「勝者の思考回路」の基本

 

3.「勝者の思考回路」を生んだストーリー~幼少期時代から学生時代~

 

4.「勝者の思考回路」を生んだストーリー~仕事に就いてからの私~

 

5.これからの時代をいきるあなたに知ってほしいこと

 

 

 

この本の冒頭で著者は、「勝者」とはビジネスのトップリーダーになることでもなく、売り上げを圧倒的に上げることでも、年収を数倍にすることでもなく、以下の通り定義しています。

 

 

◆ 常に自分自身が高い志を持っている(自分)

 

◆ 周りを見れば味方が多く、応援してもらえる(仲間)

 

◆ 誰かの役に立つという充実感の中で生きている(社会)

 

 

 

そして、著者が「勝者」でいられるのはすべては「思考回路」のおかげだ、と説明しています。

 

 

 

著者の柴田さんの思考回路には、失敗や諦めるという出口を想定していなかった、ということで、これこそが「勝者の思考回路の基本」だと述べています。

 

 

 

続いて、勝者の思考回路を持つには、「目の前にあるすべてに対して、感想を持つ」ことだ、と著者は言います。

 

 

 

著者が社員に対して行っている最大の教育は、思考回路を作る訓練で、あなたが今すぐ取り組むべきは、思考回路を変えることです。

 

 

 

次に、情報過多の時代に、そもそも「ブランド」とは何かについて、本書では以下の通り定義しています。

 

 

 

ブランドとは、「それを受け取る人たちが、その価値を感情的に理解、評価して支持するもの」です。

 

 

 

そして、人々の感情は、何らかの方法によって動かすことができる、と言います。つまり、計画的、戦略的、人為的に人々の感情を揺さぶり、ムーブメントをつくり、定着させ、ブランド化することができるのです。

 

 

 

さらに柴田陽子事務所(通称「シバジム」)が手がけているブランディングは、広告代理店とは違って、長期にわたって価値の深まる「ブランド」を目指している、ということです。

 

 

 

すなわち、シバジムのブランディングは、「企業の収益の柱になるような、持続性のある強いブランドをつくること」「長く続けるほどに価値を高めるようなブランドをつくること」なのです。

 

 

 

著者の柴田さんがブランドプロデューサーになることを決めたのは、「長く続けるほどに本当の価値が生まれてくるものをつくりたい」という想いを認識したときだそうです。

 

 

 

またこの本では、「考え方」と「思考回路」の違いについても解説しています。「思考回路」は、より客観的に構築できるもので、訓練次第で変えることができて、「良い部品」をいろいろ組み合わせる作業だと説明しています。

 

 

 

このあと本書では、著者やシバジムが大切にする「思考回路」を具体的な事例を交えて紹介しています。主なポイントは以下の通り。

 

 

「誰に何を感じて、この商品を手に取ってもらいたいのか」を突き詰めて考えたコンセプトが重要

 

◆ コンセプトをつくる仕事は、相対的なものではなく絶対的なもの、「ぶれない軸」が必要

 

◆ 経験の多寡ではなく、「何を思い、感じられるか」

 

◆ 今ある些細なすべてに「感想を持つ」

 

 

 

◆ 感想は、育てるもの

 

◆「自分の感想は、他者の存在を考えたときにどうなるか」と思考の誘導をすること

 

◆ 感想の多さ、感想に深さが大切

 

◆ 小さなことに “ すべて ” が宿る

 

 

 

◆「『結果』をどう定義するか」に徹底的にこだわる

 

◆ すべてのことに「理由」がなくてはならない

 

◆「責任の設定」の高さで成功するかどうかが決まる

 

◆「感動」と「言葉」と「ストーリー」が重なると最強

 

 

 

◆「見えない価値」をどこまで想像できるか

 

◆「コンセプト」は最強の武器である

 

◆ 晴れた日に道の真ん中を歩くように、仕事する

 

◆ どんなことも、他人事でなく “ 自分事 ” 

 

 

 

◆「変わることに強い人」が結果を残す

 

◆ 目の前にいる人に誠実であれ、それが正しい「人脈」の作り方

 

◆ あなたらしく、一日一日を大切に生きる

 

◆「ビジョン」というマクロと、「小さな習慣」というミクロ

 

 

 

あなたも本書を読んで、成功率100%のブランドプロデューサーの「思考回路」を学び、あなたの仕事や人生を変革してみませんか。

 

 

 

2020年3月24日に、YouTubeチャンネル『大杉潤のyoutubeビジネススクール』【第43回】人気ブランドプロデューサーから学ぶ「勝者の思考回路」にて紹介しています。

 

 

 

 

 

毎日1冊、ビジネス書の紹介・活用法を配信しているYouTubeチャンネル『大杉潤のyoutubeビジネススクール』の「紹介動画」はこちらです。ぜひ、チャンネル登録をしてみてください。

 

 

 

 

では、今日もハッピーな1日を!