「昇進試験において小論文は広く取り入れられていますが、多くの人が苦手としています。高得点を取るためには、昇進試験独特の出題パターンを知り、それに合った対策を取ることが日可決です。」と述べている本があります。
本日紹介するのは、京都大学文学部国語国文学科卒、論文試験のあるNHKに採用され、アナウンサーとして15年間勤務した後、独立して、小論文をはじめとした各種文章の書き方を指導する「ウェブ小論文塾」を創業して現在も同塾代表として丁寧かつ的確な指導で受講者の圧倒的な支持を得て活躍する今道琢也さんが書いた、こちらの書籍です。
今道琢也『昇進試験小論文合格法-何をどう書けば受かるのか』(自由国民社)
この本は、公務員、会社員、病院職員、学校職員など様々な立場を想定した解答例を盛り込み、どんな業界で働く人にも役立つ「昇進試験の小論文対策本の決定版」です。
本書は以下の4部構成から成っています。
1.小論文試験突破のために知っておきたいこと
2.職場や受験者本人のことを書かせる出題(資料なし)
3.行政の抱える課題についての出題(資料なし)
4.資料付きの出題
この本の冒頭で著者は、「官公庁をはじめ、メーカー、小売業、IT企業、金融機関、医療機関、大学、公立学校など、多種多様な昇進試験の小論文指導を行ってきました。」と述べています。
そうした中で著者が得た「昇進試験の小論文の出題傾向や、受験者が陥りやすいミズ、どういう手順を踏めば書けるようになるのか」というノウハウを本書では一気に公開しています。
続いて、「小論文試験突破のために知っておきたいこと」について、以下のポイントを紹介しています。
◆ 昇進試験の主な出題パターン(資料なし・資料あり)
◆ 答案を書くための基本的な手順(問われていることを書く)
◆ 取り組み内容は必ず具体的に書く
◆ 試験でよく聞かれる項目を整理しておく
◆ 思考力を高めていくことが大事
本書の前半では、資料なしで「受講者本人のことを書かせる出題」に関して、以下のテーマを取り上げて、出題の狙い、具体的な解答例および解説が記載されています。
◆ 働き方改革の推進(ワークライフバランス)
◆ 人材の育成
◆ コンプライアンス意識の向上
◆ チャレンジ精神の育成
◆ 住民や利用者へのサービス・満足度の向上
◆ 職場の危機管理
◆ コミュニケーションの活性化
◆ 部署内外の連携推進
◆ 主任・係長・課長等に求められる資質・能力
◆ 主任・係長・課長等の果たすべき役割
◆ 仕事をする上で大切にしていること
◆ 昇進を希望する理由
◆ これまでの業績
◆ 自分の強み・弱み
◆ 業務・組織・職場の課題
◆ 自己啓発・自己の成長
◆ 昇進後に取り組みたいこと
それぞれのテーマは各組織・業界における昇進試験小論文に頻出のテーマであり、答案作成に向けての材料集め、考えるポイント、下書き作成、実際の解答例および注意点が具体的に書かれていて参考になります。
この本の後半では、「行政の抱える課題についての出題」について、よく出される以下のテーマおよび対策が説明されています。
◆ 財政問題
◆ 誰もが暮らしやすい街
◆ 災害対策
◆ 環境問題
◆ 健康なまちづくり
◆ 地域の活性化策
◆ AI、ICTの行政分野での活用
◆ 住民の声や力を活かした街づくり
◆ シティセールス
この本の最後で著者は、「資料付の出題」として、職場の課題を5例、行政の抱える課題を1例挙げて、それぞれ提示された資料をもとに、「考え方」「答案の下書き」「解答例」を示して解説しています。
この本は、官公庁から民間企業まで全業界に対応した、1冊でゼロからすべてが分かる昇進試験小論文対策の決定版と言える本で、ぜひお薦めしたい一冊です。
あなたも本書を読んで、「何をどう書けば受かるのか」という昇進試験小論文の合格ノウハウを習得し、昇進にチャレンジしてみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!【2562日目】