「消費行動は恋愛と一緒です。相手を見たとき、「好み！」とか「好みじゃない」とか０．２秒以内に判断しています。」と述べている本があります。
本日紹介するのは、儲けている会社はやっている「脳科学」と「心理プロセス」を活用した爆発的に売れる仕掛けについて述べている、こちらの書籍です。
西田文郎『消費は0.2秒で起こる！ 人を動かす「脳の法則」』（現代書林）
この本は、「消費は脳が起こしている」ということを理解し、「脳の法則」をベースに、技術革新が驚異的なスピードで進化する「人工知能とロボティクスの時代」に、いかに通用するビジネスを展開していくかを解説している書です。
本書は以下の５部構成から成っています。
１．ワクワクすると買いたくなる！ 消費行動を駆り立てる「脳の法則」
２．お客さまが必ず買いたくなる！「オヤ？ふむふむ なるほど！の法則」 お客さまを誘導する「脳の法則」
３．お客さまが面白いように集まる！「おかずの法則」 爆発的に売れる「脳の法則」
４．お客さまを離さない！「ジョウゴの法則」 お客さまを虜にする「脳の法則」
５．儲かるようにすべてを変える！ これからの時代の勝利者になる「脳の法則」
この本の冒頭で著者は、「脳の機嫌がよくなると消費が起こる」と述べています。著者の４０年以上にわたる「人間の脳の働き」に関する探究によれば、うまくいく人の脳は、必ず「快」になっているそうです。
脳の中でも、買うことを決めているのは「扁桃核」で、この扁桃核こそあらゆる感情の産みの親だ、ということです。
買うつもりがなかったのに、なぜだか買ってしまう行動習慣を「仕方ない理論」と著者は呼んでいますが、「快」から生まれた感情は、人の脳を肯定的にして行動を積極的にします。
また、人の購買行動を決める３要素として、次の３点を著者は挙げています。
◆ イメージ
◆ 感情
◆ 思考
この３要素がすべて肯定的であれば、あなたが売ろうとしなくても、お客さまのほうから「買う」と決めます。
次に、人の感情は振り子のように、「快」と「不快」、「苦」と「楽」を行ったり来たりしていることを説明しています。
これは、「振り子の法則」という人間の心と脳の原理原則で、これを理解していることがビジネスでは重要です。
そのほか、本書の中盤以降では、「脳の法則」について、様々なポイントが書かれていて参考になります。主なポイントは以下の通りです。
◆ 購入プロセスは、①オヤ？（驚き＝認知段階）、②ふむふむ（分析＝感情段階）、③なるほど！（決断＝行動段階）
◆ 脳細胞の「流動型」と「結晶型」
◆ エコチェンバー現象を活用する
◆ お客さまを主役にする「ストーリーの法則」
◆ お客さまに宣伝してもらう「口コミの法則」
◆ ３つ以上のおかずをつける「おかずの法則」
◆ 希少価値をつくる「No.1効果」
◆ お客さまを喜ばせようとする「他喜力」が、お客さまを集める
◆ 魂の底から「感動するレベル」をめざす
◆ 囲い込みの仕掛け「ジョウゴの法則」を活用する
◆ 「１対３対５の理論」で、５回買ったお客さまは「信者客」になる
◆ 「えこひいきの法則」でお客さまを店舗から離さない
◆ 徹底的な目標設定と戦略をつくる
◆ 目標を必ず達成できる「３－１方式」
◆ 不易流行を知ること
著者の西田文郎さんは、日本におけるイメージトレーニング研究・指導のパイオニアで、科学的なメンタルトレーニングの研究を始め、大脳生理学と心理学を利用して脳の機能にアプローチする画期的なノウハウ「スーパーブレイントレーニングシステム（SBT）」を構築しています。
西田さんが書いた、こちらの書籍も併せて読むと、さらに理解が進むのでお薦めします。
あなたも本書を読んで、「脳の法則」を、真の豊かと幸せを目指してみませんか。
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では、今日もハッピーな１日を
