「TOEIC TEST には、知っている人だけが得をする、スコアアップのコツがあります」と説く本があります。
本日紹介するのは、TOEIC対策のカリスマ講師である中村澄子さんが書いた、最新刊の文庫本です。
中村澄子『新TOEIC TEST3カ月で高得点を出す人の共通点』(祥伝社黄金文庫)
この本は、通称「緑本」というベストセラー『1日1分レッスン!TOEIC TEST』シリーズの著者で、TOEICカリスマ講師の中村澄子さんが書いた「TOEICスコアUPの秘訣」が凝縮された本です。
著者によれば、本書が他のTOEIC本と決定的に違う理由は以下の7つです。
1.6万人以上を指導してきた著者ならではの視点と結論
2.短期間で高得点を出した受験生の実例が満載!
3.著者自らTOEIC TESTを毎回受験し、最新の出題傾向を熟知
4.各項目のポイントをまとめてあるので時間がない人はそこを読むだけでOK
5.使える参考書&問題集を厳選して紹介
6.短期間で高得点を出した人たちのノートを大公開
7.点数アップに成功した優秀な塾生による座談会を新たに掲載
本書を一読すれば分かりますが、自信を持ってTOEICの点数アップを短期間で達成するための方法が述べられています。
自信の背景は、忙しいビジネスパーソンが著者の塾に通って短期間にTOEIC点数アップを達成した豊富な事例を熟知しているからでしょう。
私も、1年間で500点前後の実力から875点に、短期間でTOEICのスコアアップを果たしてきた経験があるので、本書で述べられている勉強方法が理にかなっていることはよく分かります。
とくにタイトルにある通り、「新TOEIC TEST3ヶ月で高得点を出す人の共通点」が本書には随所に記されていますが、私の場合も「共通点」に確かに当てはまります。
本書は以下の7部構成から成っています。
1.短期間で結果を出した人たちの座談会
2.英語嫌いでも高得点を出せる
3.時間のない人ほど高得点を出せる
4.高得点を出せる人は、勉強法に一工夫している
5.高得点を出すための参考書の選び方
6.仕事のできる人ほど高得点を出せる
7.情報収集の上手な人ほど高得点を出せる
以上の構成になっていて、本書では、英語が嫌いでも、仕事が忙しくて時間がなくても、きちんと参考書&問題集を選んで勉強に一工夫すれば、短期間にTOEICで高得点を出せる、と提唱しています。
私がとくに、印象に残っていて共感しているのは、以下の点です。
◆ 高得点を出せる人は良い情報に行き着くのが早い
◆ 仕事ができる人はTOEICで早く結果を出す
◆ 短期集中の方が高得点を出しやすい
◆ 最近のTOEICは情報処理能力も問われている
◆ 思い切って投資した人は高得点を出しやすい
上記のうち、私が最も共感するのは、「TOEICは英語力を測る試験ですが、同時に情報処理能力を測定する試験」ということです。
著者の中村さんは、「最近のTOEICは知能テストの側面もある」と言っていて、単なる英語の試験ではなくなっています。
TOEICはアメリカのETSという、試験作成専門機関が作成・運営していますが、現在の新TOEICに改訂する直前の2005年末にETS関係者が来日して、次のように明言しました。
「長文読解問題のパート7について、これからは情報収集力も問う試験にする」
その具体的な試験問題の改訂は、ダブルパッセージ問題の追加でした。ひとつの問題の中で2つの英文資料を読ませ、両方の資料から情報を関連付けて答えを導くタイプの問題です。
ETS関係者は次のように言っています。
「実際のビジネスでは一つの英文だけを読んで判断するシチュエーションは少なく、複数の英文を読んで、理解することがほとんどなので、TOEICでもダブルパッセージ問題を入れる。」
これが合計2時間の試験の、後半リーディングの最後の4題に出題され、計8個の英文資料を読んで20の質問に答えなければなりません。
残り時間は余っている人でも25分程度で、しかも疲労の極致にある時に、これを猛スピードで説いていかねばなりません。
マラソンが最後の競技場内のトラック勝負、場合によっては最後の直線100mの勝負になるため、いかに体力を温存するかが勝負の分かれ目になるのと同様に、「TOEICも体力勝負」と言われるゆえんです。
本日2015年7月26日(日)は第202回TOEIC公開テストが全国の会場で実施されます。私も、2ヶ月に1回の恒例で、これから試験会場に向かい元気に受験してきます。
本日夜には、毎日連載のドキュメンタリー『定年前起業への道~57歳からの挑戦!』の第69回として、レポートしますので、どうかお楽しみに!
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では、今日もハッピーな1日を!