仕事を楽しめる人にフォーカスし、ビジネスパーソンのための幸福論を展開している本があります。
本日紹介するのは、1954年大阪府生まれ、早稲田大学商学部を卒業し、三井物産に23年間勤務、ホリプロ取締役を経て、現在は企業風土改革コンサルタント、「世田谷ビジネス塾」「女性社員のために立志塾」を主宰する古川裕倫さんが書いた、こちらの書籍です。
古川裕倫『仕事を楽しめる人は「忙しい」と言わない』(扶桑社)
この本は、先人の幸福論全体を紹介するのではなく、先人が働くことについてどのような考えを持っていたか、働くことと幸福の関係は何かということに絞って、考え方や言葉を紹介している書です。
また、偉人の先例だけではなく、私たちが直面する職場の問題も具体的に上げて、説明しています。
本書は以下の6部構成から成っています。
1.仕事に追われるより、仕事を追う人生に
2.先人の教えから「仕事と幸せ」について考える
3.知識と人脈を底上げすれば楽しさが増す
4.仕事に忙殺される人はやらないことを決めるといい
5.自分の成長を加速させるマインドマネジメント
6.仕事を楽しむためのちょっとしたスキル
この本の冒頭で著者は、「20代、30代、40代、50代とだんだん歳を重ねると時間の流れが加速するように感じます。」と述べています。
19世紀のフランスの哲学者ポール・ジャネーは「生涯のある時期においての心理的な時間の長さは、年齢に反比例する」という「ジャネーの法則」を提唱しています。
人生二度なし、短い一生、一生一度だから、悔いなく、いい人生を送りたいものです。幸せに働くことがその第一歩、と著者は言います。
本書ではそのほか、偉人が述べた「幸せな人生」に関わる名言を紹介していて、以下の言葉はとくに心に響き、参考になりました。
◆ 高い志をもつ
◆ 幸せだから笑うのではない、笑うから幸せなのだ(アラン)
◆ 勇気こそが、人のあらゆる特性の中で幸福になるために最も必要なものである(ヒルティ)
◆ 世の中で一番楽しく立派なことは、一生涯を貫く仕事を持つこと(福沢諭吉)
◆ 幸福を求むる者は夢なかるべからず(渋沢栄一)
◆ 人間は、自らが望む将来の大きさに合わせて成長する(ドラッカー)
◆ 誰もが生まれつき備えている潜在能力を活かし伸ばすこと。そのために、特別な才能など必要なく、大切なのは今日からできる「心構え」の実践だ(デニス・ウェイトリー)
続いて本書では、ビジネスパーソンが幸福に働くための3か条を以下の通り、紹介しています。
1.志を高く持つ
2.自ら一歩前に出る
3.何事も自分の心のもちよう
さらにこの本の後半では、著者が推奨する行動やマインドセットが解説されています。主なポイントは以下の通りです。
◆ ビジネス書、自己啓発書を読む
◆ 異業種交流会に参加
◆ 自分から発信する
◆ 人生を計画する
◆ 忙しいと言わない
◆ 変化を先取りしよう
◆ 利他の精神は幸福度を上げる
◆ 自分のSWOT分析をしてみよう
◆ 人間的魅力もスキルである
◆ 大事なことを1つだけ言う
この本では、多くの参考文献から、先人の知恵やノウハウを紹介してくれていて、本当に参考になります。
私がこれまで読んできた本と共通のものも多くて、とても親近感がわきました。
あなたも本書を読んで、ビジネスパーソンのためんぼ「幸福論」を学んでみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!