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『仕事が好きで何が悪い! 生涯現役で最高に楽しく働く方法』

「世の中には、明らかに『良い高齢者』と『悪い高齢者』がいます。一言でいえば、良い高齢者とは『世の中のためになっている高齢者』、悪い高齢者とは『世の中に害をなしている高齢者』のことです。」と述べている本があります。

 

本日紹介するのは、1939年生まれ、京都大学法学部卒業、伊藤忠商事(米国会社エレクトロニクス部長、東京本社通信事業部長等)、クアルコム(米国会社上級副社長、日本法人社長)、ソフトバンクモバイル(取締役副社長)で通算51年間勤務、その後7年間は海外で仕事をした後、日本全国のレーダー施設で取得した海面情報を様々な需要家に提供するORNIS株式会社82歳で創業した松本徹三さんが書いた、こちらの書籍です。

 

松本徹三『仕事が好きで何が悪い! 生涯現役で最高に楽しく働く方法』(朝日新書)

 

この本は、「働ける限りは働いて、少しでも経済的な貢献を行い、将来の世代に不公正な負担をかけないようにする人」である「良い高齢者」になるために、「生涯現役で、最高に楽しく働く」ことを実現する方向に導くために書かれた本です。

 

本書は以下の7部構成から成っています。

 

1.悠々自適なんてしてられない

2.老害と老益の分かれ道

3.定年はサラリーマンの福音かも

4.50代は人生で最も重要な時期

5.誰もがいつかは高齢者になる

6.デジタル・AIはシニアの救世主

7.死ぬまで仕事で何が悪い!

 

この本の冒頭で著者は、「私にとっては、『日々新た』という言葉ほど、耳に快い言葉はありません」と述べています。

 

本書の前半では、「悠々自適なんてしてられないおよび「老害と老益の分かれ道」について以下のポイントを説明しています。

◆「悠々自適」からは希望は生まれない

◆ 働くことは「苦痛」ではない、勤勉は誇りになる

◆ 老害三原則:①長い自慢話、②過去の成功体験にこだわる、③デジタル化の忌避

◆ 成功談ではなく失敗体験を語る

◆「スピード」こそが、全てを分ける鍵

 

この本の中盤では、「定年はサラリーマンの福音かも」「50代は人生で最も重要な時期」および「誰もがいつかは高齢者になる」について解説しています。主なポイントは次の通りです。

◆ 定年後仕事選び三原則:①時間と仕事の自由、②自分に向いた仕事、③誇りを持てる

◆「困っている人を助ける」という選択、「一隅を照らす」

◆ 50代は人生で最も重要な時期

◆ 一つの選択としての「起業」

 

◆ 副業から始めてみる

◆ 冒険なくして運は訪れない

◆ 組織に卑屈になる必要はない

◆ 老後の生活の質で人生は逆転できる

 

本書の後半では、「デジタル・AIはシニアの救世主および「死ぬまで仕事で何が悪い!」ついて説明しています。とくに共感できるポイントは以下の通りです。

◆ デジタルを駆使すれば、どんどん学べる

◆ 老後の楽しみはデジタルが叶えてくれる

◆ 働き続ければ心身の健康にも繋がる

◆「生涯の価値」は最後に決まる

◆ 仕事人生は「覚悟」を形成するためにある

 

この本で説明されている、「生涯現役で最高に楽しく働く方法については、拙著『定年後不安 人生100年時代の生き方』(角川新書)『定年ひとり起業』シリーズ3部作(自由国民社)ムック本『1日1テーマ読むだけでやりたくなる 定年ひとり起業』(自由国民社)『50代 お金の不安がなくなる副業術』(エムディエヌコーポレーション)および『12000冊のビジネス書を読んで試した経営コンサルが 名著100冊から「すごい時間のつかい方」を抜き出して1冊にまとめました』(WAVE出版)にて私が提唱している幸福学をベースに「トリプルキャリア」でライフワークをバックキャスティングで実現する「生涯現役の生き方」と極めて近い考え方で、深く共感しました。ぜひ、併せて読んでみてください。実践する力がさらにつくと思います。

 

この本の締めくくりとして著者は、「全ての子供に0歳から選挙権を与える」という、世界にも例を見ない全く新しい選挙制度を、日本が世界に先駆けて導入することです、と提言しています。

 

あなたも本書を読んで、「生涯現役で最高に楽しく働く方法」を学び、実践してみませんか。

 

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では、今日もハッピーな1日を!【3446日目】