「社会人10年目前後の時期は、多くの悩みを抱えつつも、キャリア上の最も大切な時期、すなわcぎ『キャリア思春期』とも言えます。」と述べて、社会人10年目の壁を乗り越える仕事のコツを解説している本があります。
本日紹介するのは、1973年岐阜県生まれ、東京大学文学部卒業、グロービス経営大学審(MBA)修了、電通、アクセンチュアを経て、2002年から2019年までの間、日本アイビーエムにてコンサルティングサービス、人事部門、事務補佐、若手育成部門、AIソフトウェア営業部長などを歴任、現在は、株式会社アイデミー取締役執行役員COO、株式会社Eight Arrows 代表取締役、グロービス経営大学院客員准教授の河野英太郎さんが書いた、こちらの新刊書籍です。
河野英太郎『社会人10年目の壁を乗り越える仕事のコツ』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)
この本は、悩み多き社会人10年目の人たちに向けて、これまで様々なタイプの組織文化に触れ、数千人のキャリアを見てきた著者の経験を通じて身につけ、整理してきたことを50のメッセージにして届けてくれる書です。
本書は以下の5部構成から成っています。
1.スキルの壁
2.キャリアの壁
3.職場環境の壁
4.マネジメント・リーダーの壁
5.時代の変化の壁
この本の冒頭で著者は、「キャリア思春期の過ごし方次第で伸びやかなキャリアを描く人もいれば、頑張っていても本人の思い描くキャリアから大きく外れてしまう人もいます。」「キャリア思春期に差し掛かったみなさんに、より幸せなキャリアを歩んでいただきために参考になれば、という思いで筆をとりました。」と述べています。
この本の前半では、「スキルの壁」について、以下のポイントを提示・解説しています。
◆ 夢中になれることを探し続けることに価値がある
◆「できる」ではなく「やりたい」と思う
◆成長の軌跡は直線ではなく階段
◆ コンフォートゾーンから抜け出そう
◆ 優秀な人は優秀、お手本にする
◆ 今いる会社で通用するようになることが近道
◆ 何かを始めるのに遅すぎることはない
◆ ひとつの行動に複数の意味を持たせる
本書の中盤では、「キャリアの壁」および「職場環境の壁」について考察しています。主なポイントは次の通り。
◆「自分の最期」を想像するとビジョンが見えてくる
◆ コンサルはビジネスの基礎力をつける「筋トレ」
◆ 起業に勇気は必要ない。「その気」さえあれば
◆「定年」という考え方を捨ててみる
◆ キャリアの心配がない組織の方が危ない
◆ 一方的な「社命」も自分の可能性を広げる機会にする
◆ プロとして振る舞うことに集中する
◆ チャンスは活かす、無駄な努力は回避する
この本の後半では、「マネジメント・リーダーの壁」および「時代の変化の壁」について説明しています。主なポイントは以下の通りです。
◆ すべての仕事はリーダーシップで動いている
◆ マネジメントは仕事の品質を高めるチャンス
◆ 関与の度合いとコミュニケーションスタイルを相手によって変えてみる
◆ 率先垂範し、より良い学びの姿を見せる
◆ 心配するだけ無駄、変化に柔軟であること
◆ まずは気軽に触れてみる
◆ AI化を「する側」に立つ
◆ 両者を矛盾なく進める視点を持とう
本書の締めくくりとして著者は、「基本が大切」「周りは気にしない」「焦ってはいけない」「人は弱いもの」ということを繰り返し伝えてきた、と述べています。
さらに次のメッセージを読者に届けてくれています。
「もし、走り続けることに疑問を感じたら、むしろ積極的に休みをとることもおすすめします。リフレッシュできるとともに、自分の来し方行く末を考える良い機会になるはずです。」
あなたもこの本を読んで、珠玉の50メッセージから成る「社会人10年目の壁を乗り越える仕事のコツ」を学び、実践してみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!【2655日目】