書評ブログ

『戦力「内」通告 ハーバードが教えてくれない「本当に生き残れる社員」 』

ハーバードが教えてくれない「本当に生き残れる社員」とは、という問いに応えてくれる書が出版されました。

 

 

本日紹介するのは、企業向けのトレーニングを行うフロントライン・ラーニング社の創立者にして作家、講演家であるダン・ラストさんが書いた、こちらの新刊書籍です。

 

 

ダン・ラスト『戦力「内」通告 ハーバードが教えてくれない「本当に生き残れる社員」』(ハーパーコリンズ・ジャパン)

 

 

この本は、次のような人たちのために書かれた書籍です。

 

 

◆ 「おれがおれが」と出しゃばる同僚がいる

 

◆ 無能な上司に対処させられる

 

◆ 複雑な社内政治でがんじがらめだ

 

◆ 優秀である

 

◆ 職場で貧乏くじを引かされたことがある

 

 

多くの人のキャリア会社の経営状態の悪化、プロジェクトの失敗、ひどい上司、突然のリストラ、その他の困難に直面し、少なくとも何度か停滞するものです。

 

 

一方、成功を収めるひとたちはどんなに難しい状況に直面してもそれを乗り越え、キャリアを加速させます。ふつうの人であればスピードを緩めなければならないような場面でも、彼らにとってはなんでもないのです。

 

 

どういうわけか涼しい顔をして、みんなが食らう弾丸をたやすく避けているように見えます。ほとんどの場合、それは彼らがこのゲームをうまくプレイしているからだ、ということです。

 

 

 

本書は以下の9部構成から成っています。

 

 

1.職場で行われている「ゲーム下のゲーム」

 

2.地雷原で踊る

 

3.パンチを食らう

 

4.キャリアの炎を燃やす

 

5.ネバネバのチョウとツルツルのサイ

 

 

6.職場のショウを楽しむ

 

7.ツイている人の秘密

 

8.ブッダ、スポック、パットン、シャーロック

 

9.ゴム猫のごとく

 

 

上記構成の1番目にある、「ゲーム下のゲーム」とは、「自分がプレイしていたゲームの下で、まったく別のゲームが繰り広げられている」ということです。

 

 

それは自分のキャリアに「影響力を持つ中核グループ」を見きわめる、ということです。そして、よく「知る」ということは、以下の4つのカテゴリーの質問のほぼすべてに回答できなければならない、ということになります。

 

 

1.勤務に関する習慣と好み

 

2.職場での性格

 

3.プロとしての野心と限界

 

4.個人的な活動とゴール

 

 

次に、健全な企業であるかどうかを判定する基準として、以下の10の特徴を本書では挙げていて、この点もよく観察すべきだとしています。

 

 

◆ 説得力のある目的

 

◆ 本物のリーダーシップ

 

◆ 明確な目標と期待

 

◆ 潤沢なスキルとリソース

 

◆ エネルギーを与える環境

 

 

◆ 行き渡った生産性

 

◆ 喜びあふれる取り組み

 

◆ 協力的なチームワーク

 

◆ 報酬と評価

 

◆ 成長のチャンス

 

 

本書でいう、「ほんとうに生き残れる社員」、すなわち、「戦力内通告」を得られる社員とは、普段からきちんと自分を取り巻く会社キャリアに「影響を持つ中核グループ」を見ている社員、ということになります。

 

 

 

また、本書の中盤に述べられている「ネバネバのチョウ」「ツルツルのサイ」の違いについて紹介しておきます。あまり一般的には言われていない表現です。

 

 

まず「ネバネバのチョウ」とは、「ネガティブに解釈できるちょっとしたコメントや批判にさえ、とても傷ついてしまう人」を指しています。

 

 

一方、「ツルツルのサイ」とは、正反対に、「拒絶(あるいは非常に強い意図的な拒絶)がまったくこびりつかない、気が付かない人」を指します。

 

 

人はその間のどこかに位置しますが、自分の行動傾向をじっくり考察し、ある程度の拒絶はあるものだと受け止めて乗り越えることが必要です。

 

 

成功するには、積極的に、まえのめりになり、コンフォート・ゾーンの外側に自分を押しやらなければならない、ということです。

 

 

あなたも本書を読んで、以下のような教えを実践し、「戦力内通告」を獲得する「生き残る社員」になっていきませんか。

 

 

◆ 肥満は高くつくと心得るべし

 

◆ 会議ではホワイトボードを使え

 

◆ 職場で繰り広げられる「ゲーム下のゲーム」をプレイせよ

 

◆ 今すぐ実行される「それなり」の解決策は、後で実行される完璧な解決策に勝る

 

◆ 同僚、上司の生態を徹底的に観察しろ

 

 

 

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では、今日もハッピーな1日を

 

 

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