書評ブログ

『戦略的思考トレーニング 目標実現力が飛躍的にアップする37問』

「何かを成しとげたい強い想い。目標に対するこだわり、実現したい夢・・・。こうした対象が存在するからこそ、それを実現する戦略が必要になりますし、シナリオを描き、対象を分析する必要が生まれます。」と述べて、戦略的思考の大切さを説いている本があります。

 

 

本日紹介するのは、1977年兵庫県生まれ、慶應義塾大学経済学部卒業後、安田火災海上保険株式会社(現・損害保険ジャパン株式会社)にて法人営業などに携わり、退社後に株式会社HRインスティテュートに参画、現在はビジネスコンサルタント株式会社HRインスティテュート代表取締役三坂健さんが書いた、こちらの書籍です。

 

 

三坂健『戦略的思考トレーニング 目標実現力が飛躍的にアップする37問』(PHPビジネス新書)

 

 

この本は、世の中に転がっているあらゆる問題や課題に対して、「もし自分だったら、どのようにシナリオを描くか」「もし自分だったら、どのようにこの目標を実現に導くか」という問いを置くことで、戦略的思考を日々の生活の中でトレーニングしていく「コツ」を伝え、効果的にトレーニングを重ねるために書かれた書です。

 

 

本書は以下の5部構成から成っています。

 

1.戦略的思考とは「強い想いを実現するための思考」である

2.「アウトサイド・イン」で考えよう

3.努力に依存しないシナリオを考えよう

4.理感一致で人を動かそう

5.戦略的にロードマップを展開しよう

 

 

この本の冒頭で著者は、もともと戦争に勝つための総合的・長期的な計略であった「戦略」の定義について、「戦略とは、人生やビジネスにおいて、納得のいく結果を得、目標を実現するためのシナリオ」と説明しています。

 

 

続いて「戦略」と「作戦」「戦術」の関係を、以下の通り解説しています。

 

◆「戦略」は、目標実現に向けたシナリオ

◆「作戦」は、シナリオの中に位置づけられる各プロジェクト

◆「戦術」は、各プロジェクトを成功に導く戦い方

 

 

本書の前半では、「戦略的思考とは」という全体像を説明しています。主なポイントは以下の通り。

 

◆ 戦略はカスケードダウンで組織に展開する

◆「戦略論」とは、過去の戦略から成功・失敗の傾向を踏まえて導かれた戦い方、勝ち方のパターン

◆「戦略的」とは、人生やビジネスにおいて、納得のいく結果を得、目標を実現するためのシナリオを思考・実行している状態

◆ 戦略の起点になるのは「強い想い」

 

◆ 問題から短期的・分析的に考える」問題解決思考」のサイクルから抜け出す

◆「強い想い」は「縁を感じるとき」から生まれる

◆ 目標はムーンショットで設定し、SMARTの法則で表現する

◆ 目標までの通過「点」を洗い出して「線」でつなぐ

 

 

この本の中盤で著者は、「アウトサイド・インで考える」こと、および「努力に依存しないシナリオを描く」ことについて、次のポイントを提示・解説しています。

 

◆ 「外から内」のアウトサイド・インの思考で戦略を考える

◆ 選択と集中もアウトサイド・インで考える

◆ 戦略的思考とは、「ありもの」から考えるプロセスではなく、目標と現状のギャップを解消するうえで不足しているリソースに着目し、工夫や調達で埋め合わせる思考

◆「彼を知り、己を知る」の順序で考える

 

◆「PEST分析」でマクロ環境を分析する

◆「5フォース分析」で業界環境を分析する

◆「3C(4C・5C)分析」で市場環境を分析する

◆ 自社の「バリュープロポジション」を定義する

 

◆「戦わずして、勝つ」を実現することが、いい戦略の絶対条件

◆「ルールメイカー」「ルールブレイカー」になる

◆ No.1を極め、ファーストコールをゲットする

◆ 味方を増やし、バリューチェーンで圧倒的な強さを実現する

◆「小さな池の大きな魚」になる

 

 

本書の後半では、「理感一致で人を動かす」ことおよび「戦略的にロードマップを展開する」ことについて考察しています。主なポイントは以下の通りです。

 

◆ 人が動く三パターンは、➀恐怖感や責任感、②達成したい目標、③価値や意味を感じる

◆ まずは関係性を育み、状況や相手に応じて手法を使い分ける

◆ ステークホルダーを分析して「根回し」する

 

◆ 戦略に反対する「三つの抵抗」(➀能力的側面、②政治的・経済的側面、③慣習的側面)を見極めて対策をとる

◆ いい質問が人を動かす

◆「ストーリーテリング」で共感を誘う

 

◆ 改めて「目的」と「目標」を問い直す

◆ 戦略をクリティカルに検証する

◆ 戦略オプションを複数描いて競わせる

◆ アナロジー思考で戦略オプションを増やす

◆ 戦略ロードマップは未来へのバトン

 

 

この本の締め括りとして著者は、改めて「戦略的思考」とは、以下の思考であると整理しています。

 

◆ 目的や目標を踏まえ、じっくりと考えたアイデアを実行する

◆ 目標への到達を前提に考え抜く

◆ 十分な検証を繰り返しながら思考する

◆ 人にいわれたことを参考にしつつも、自分の頭で考え抜く

 

 

そして最後に次のメッセージを送っています。

 

「戦略的に思考する経験を重ねることは、思考だけでなく、心を強くします。」

 

 

あなたも本書を読んで、目標実現力が飛躍的にアップする「戦略的思考」のトレーニングを実践してみませんか。

 

 

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では、今日もハッピーな1日を!【2629日目】