「シニアにはシニアに適した投資法があります。まだまだ全然遅くなんてありません。必ずや希望の光が見つけられます!」と述べている本があります。
本日紹介するのは、銀行員、経営コンサルタントを経て、現在は資産運用会社役員として、経営企画及び金融商品や不動産の選定等を行っている藤野屋新之助さんが書いた、こちらの書籍です。
藤野屋新之助『シニア世代向け投資の教科書 むしろシニアこそ投資に向いている 充実シニアライフシリーズ』(Kindle出版)
この本は、「シニアにはシニアに適した投資法があるはず」という信念のもと、そこにフォーカスして「アラ還」からの投資法を紹介・解説している書です。
本書は以下の6部構成から成っています。
1.還暦投資デビュー
2.投資しないことのリスク
3.若いうちから投資を始めなかった私たち、まだ間に合うのか
4.むしろ、シニアこそ投資に向いている
5.シニア投資NG集
6.65歳から始める「シニア型サイドFIRE」
この本の冒頭で著者は、「還暦投資デビュー」をやった方がいいのか、やらない方がいいのかについて考察しています。
本書の前半では、「還暦投資デビュー」および「投資しないことのリスク」ついて以下のポイントを説明しています。
◆ 還暦からの投資をやる必要のない人とやった方がいい人
◆ インフレほど年金は上がらないマクロ経済スライド
◆ 今からでも遅くない
この本の中盤では、「若いうちから投資を始めなかった私たち、まだ間に合うのか」および「むしろ、シニアこそ投資に向いている」について解説しています。主なポイントは次の通りです。
◆ 長期間の投資で、①複利効果、②経済発展やイノベーション享受、③投資経験の蓄積を
◆ 物価、税金、社会保険料などが上がり、円安もあってお金(円)の購買力が落ちる
◆ 老老相続で、お金の流れが止まってしまう
◆ 投資期間は自分の寿命だけで考える必要はない
◆ 過去はいつでもお買い得
◆ 投資のメリットに賞味期限はない
◆ 長年の業務経験で投資に必要な知識・情報・洞察力が身につく
◆ 基本はインデックスファンド
◆ 高配当株の魅力は増配
◆ 失敗したマイクロソフト株の売却とコストコ株の買い損ね
◆ シニア投資は、資産寿命を延ばしながら使うことを意識した投資の視点を
◆ 運用しながら取り崩すことで資産寿命を延ばす
◆ 定率取り崩しと定額取り崩しのハイブリッド型
◆ やはり新NISAはやる一択
本書の後半では、「シニア投資NG集」および「65歳から始めるシニア型サイドFIRE」ついて説明しています。主なポイントは以下の通りです。
◆ 退職金を狙う金融商品
◆ 異常に高い利回りのポンジスキーム
◆ マルチ商法・ネットワークビジネス
◆ 老後資金の目的は、資産総額ではなく年収総額
◆ 年金+資産運用+副業の年収総額アップを目指す
◆ 年間400万円を作りだして「シニアサイド型FIRE」
◆ 収入源の多様化こそシニア型サイドFIREの継続性を確保
◆ 新NISAの非課税効果を最大化するため、5年で1800万円の枠を埋める
◆「シニア型サイドFIRE」を5年送らせて70歳にする
本書で提唱している「シニア型サイドFIRE」を遅らせるという考え方は、拙著『1日1テーマ読むだけでやりたくなる定年ひとり起業』(自由国民社)および『定年ひとり起業』シリーズ3部作(自由国民社)で説いている「トリプルキャリアで生涯現役」という生き方に通じるものがあり、強く共感しました。
また、「サイドFIRE」というコンセプトについてはぜひ、藤野屋新之助さんの前著『スローFIREのススメ: 経営コンサルタント&資産運用のプロが綿密なシミュレーションから導き出した人生の最適解は「スローFIRE」だった!』(Kindle出版)を併せて読むことをお勧めします。
この本の締めくくりとして著者は、コラムとして先日起こった「日経平均大暴落」を取り上げて、「投資の場から退場しないで下さい」と述べています。
さらに、映画「ニュー・シネマ・パラダイス」ならぬ「ニュー・シニア・パラダイス」を実現しましょう!とオヤジ・ギャグで結んでいます。
あなたも本書を読んで、「シニアに適した投資法」を学んで実践し、「シニア型サイドFIRE」を実現してみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!【3488日目】