アメリカのケネディ一家、ブッシュ元大統領なども通った米国トップスクールに共通する最高の教育法について解説している本があります。
本日紹介するのは、ロンドンの大学院で現代美術史の博士号を取得後、結婚・出産をして、移住したワシントンDCにて「自分で人生を切り開き、どんなときも自分らしく強く生きてほしい」という願いを胸に最高の子育て法を模索して辿り着いて実践した、ポーク重子さんが書いた、こちらの書籍です。
ポーク重子『世界最高の子育て-「全米最優秀女子高生」を育てた教育法』(ダイヤモンド社)
この本は、「全米最優秀女子高生」コンクールで、ワシントンDC代表として優勝した女子高生を育てた母親による、今最も注目されている教育法について書かれた書です。
このコンクールの審査基準は、①知力25%、②コミュニケーション力25%、特技20%、体力15%、自己表現力(セルフ・エクスプレッション)15%の5つです。
そこで一貫して問われるのは、正解のない問題に自分なりの答えを見つけ、解決していく力です。
とくに著者の娘が幼稚園から高校まで通った学校は、全米でトップクラスの私立校のひとつで、学力だけではなく、社会情緒的スキル(Social Emotional Competency=SEC)の育成も重視していたそうです。
SECとは、自分に対する自信、協調性を持って社会と関わっていける協働力、自制心、責任感、共感力、コミュニケーション力などを指します。
これは、IQや学力テストで計測される認知能力に対して、「非認知能力」と呼ばれています。
海外の名門大学に多数の卒業生を輩出している渋谷教育学園の田村哲夫理事長も、中高時代に「非認知能力」を育てることの重要性を唱えています。
渋谷教育学園については、我が家も縁が深いのですが、詳細については、こちらの書籍が参考になります。
アメリカのエリート教育は英才教育ではなく、「非認知能力」を育むことであり、著者の娘が通ったボーヴォワール校で実践していたのは、「レスポンシブ・クラスルーム」と呼ばれる教育メソッドです。
本書は以下の5部構成から成っています。
1.世界水準の「思考力」を養う
2.双方向の「コミュニケーション力」を養う
3.心が折れない「回復力」をつける
4.そのこれからも、よろしくお願いします。だけの「長所」を徹底的にのばす
5.「協働する力」こそが未来を切り拓く
この本の冒頭で著者は、「考える力」を養う思考法として、次の3つを挙げています。
◆ 自分で考える力
◆ 実行機能
◆ クリティカルシンキング
次に、実践的な教育法として、以下のようなメソッドや考え方を、この本では紹介しています。
◆ レスポンシブ・クラスルーム
◆ 実行機能-自分からやる子を育てる
◆ クリティカルシンキング
◆ プレゼン力
◆ 対話力
◆ 表現する自信
◆ 心をポジティブに保つ
◆ 想像力で選択肢を拡げる
◆ 良好な人間関係を築く
◆ 「出る杭」の持つ人間的な魅力を伸ばす
◆ コミュニティーの一員として協働力を鍛える
◆ 国際化・多様化の中の共感力を鍛える
◆ 21世紀のリーダーシップ教育
わが国でも今後、大学入試センター試験の全面改定を柱とする大規模な教育改革が予定されています。
とくに、変化の激しい、先を読めない社会の中で、いかに答えのない問題に対する解決法を自分の頭で考えていくか、という「非認知能力」の養成がポイントになるでしょう。
そうした意味で、まさにこの本は大きな示唆を与えてくれるもので、ぜひ一読をお薦めします。
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では、今日もハッピーな1日を