「ニュースを追っているはずなのに、世界で起きていることが“点”でしか理解できない」
そんな違和感を、一気に “地図” へと変えてくれる一冊があります。

本日紹介するのは、YouTubeチャンネル「大人の学び直しTV」世界史・経済・国際情勢をわかりやすく解説し、チャンネル登録者数90万人、総視聴回数1億回超という圧倒的支持を集める すあし社長 が書いた、こちらの書籍です。

すあし社長『あの国の「なぜ?」が見えてくる世界経済地図』(かんき出版)

 

この本は、アメリカ・中国・ロシア・ヨーロッパ・日本という主要プレイヤーを軸に、世界経済と国際政治の「因果関係」を一望できるように整理した、まさに “世界を見るための地図” のような一冊です。

発売からわずか20日で2万部突破という数字も、いま多くの人が「世界の全体像」を求めている証拠だと感じます。

本書は、以下の5部構成から成っています。

1.〈アメリカ〉ドルという魔法は、いつまで続くのか

2.〈中国〉成長か、安定か、究極の選択に迫られる

3.〈ロシア〉「過去の栄光」のために、犠牲にする未来

4.〈ヨーロッパ〉「ひとつの家族」の理想と現実

5.〈日本〉世界が注目する「豊かなまま縮小」の行く道

 

本書の前半では、世界経済を動かす “覇権国家” の構造が見えてきます。ニュースで語られる断片的な出来事が、背景ごと腑に落ちる構成です。主なポイントは以下の通りです。

◆ アメリカが「基軸通貨ドル」を持つことの本当の意味

◆ 中国が成長路線から安定重視へ向かわざるを得ない理由

◆ ロシアが経済合理性より「歴史」を選ぶ構造

◆ 大国の行動は、感情ではなく “内政事情” で決まる

◆ 世界経済は、善悪ではなく「選択の結果」で動いている

 

この本の中盤では、ヨーロッパという一見まとまって見える地域の “矛盾” が浮かび上がります。EUの理想と現実のギャップは、いまの世界の縮図とも言えます。主なポイントは次の通り。

◆ 「ひとつの家族」という理念が抱える限界

◆ 経済格差と移民問題が政治を揺らしている

◆ 右派・ポピュリズム台頭の背景は経済にある

◆ 歴史と国民感情を無視すると政策は失敗する

◆ 国の行動には、必ずその国なりのロジックがある

 

本書の後半では、日本の立ち位置が非常に冷静に描かれます。悲観でも楽観でもない、日本の “現在地” を確認できます。主なポイントは以下の通り。

◆ 日本は「衰退国」ではなく「豊かなまま縮小する国」

◆ なぜ日本は世界から「金持ちの国」と見られているのか

◆ 物価高が続く本当の理由

◆ 成長しないこと=失敗ではないという視点

◆ 日本が今後選ぶべき戦略のヒント

 

この本の最大の価値は、世界を「善悪」や「好き嫌い」で語らせないことにあります。

ある国の行動が理解不能に見えても、歴史・内政・国民感情という “火種” を知れば、
それが彼らにとっての合理的選択だとわかる。世界経済を「ニュースの集合体」ではなく
「つながった構造」として理解したい人に、強くおすすめできる一冊です。

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では、今日もハッピーな1日を!【3947日目】