書評ブログ

『1日3分でやさしい心が育つ 聖書のことば』

「イエスはユダヤ教の教えにもとづきながらも、弱い立場の人々に手を差しのべる新しい教えを広めます。」と述べている本があります。

 

本日紹介するのは、1960年東京都生まれ、1985年、同志社大学大学院神学研究科修了、外務省に入省し、在ロシア連邦日本国大使館に勤務、その後、本省国際情報局分析第一課で、主任分析官として対ロシア外交の最前線で活躍してきた作家、元外務省主任分析官佐藤優さんが監修した、こちらの書籍です。

 

佐藤優『1日3分でやさしい心が育つ 聖書のことば』(講談社)

 

この本は、キリスト教に親しんでもらうため、イエスの教えのもとになったユダヤ教の話がまとめられた『旧約聖書』と、『新約聖書』から有名なことばを選び出して、その意味をわかりやすく説明している本です。

 

本書は以下の3部構成から成っています。

1.人を大切にできる聖書のことば

2.コツコツがんばれる聖書のことば

3.友だちと仲よくできる聖書のことば

 

この本の冒頭で著者は、「この本で取り上げたことばの意味を知れば、自然と周りの人の気持ちを考え、思いやりのある行動ができるようになるでしょう。」と述べています。

 

本書の前半では、「人を大切にできる聖書のことばついて以下のポイントを紹介しています。

◆ 隣人を自分のように愛しなさい:自分を愛せれば、他人も愛せる

◆ 憐み深い人々は、幸いである:困っている人にこそ親切にする

◆ 私は雲の中に私の虹を置いた:「いつも神さまに見られている」と思って行動する

◆ 剣を取る者は皆、剣で滅びる:暴力で得たものは、暴力で奪われる

 

この本の中盤では、「コツコツがんばれる聖書のことばについて解説しています。主なポイントは次の通りです。

◆ 涙と共に種を蒔く人は喜びの歌と共に刈り入れる:がんばったことはムダにならない

◆ 主は与え、主は奪う:なにかを失っても、落ち込まないで

◆ 狭い門から入りなさい:苦労は成長するためのチャンス

◆ 宝は天に積みなさい:人にほめてもらうことを期待しない

 

本書の後半では、「友だちと仲よくできる聖書のことばについて説明しています。主なポイントは以下の通りです。

◆ あなたがたは地の塩である:だれかの役に立つ存在でいよう

◆ 真珠を豚に投げてはならない:大切なものは人それぞれ

◆ 善をもって悪に勝ちなさい:イヤなことをされたときこそ、やさしさが大事

◆ 私は、弱いときにこそ、強いからです:悩みがあるからこそ、人にやさしくできる

 

この本の各部の締めくくりとして著者は、次の4つのコラムを掲載しています。

◆ キリスト教にはどんなグループがある?

◆ プロテスタントの教会には「聖母マリア」がいない?

◆ 教会にいるのは「神父」? それとも「牧師」?

◆「アーメン」ってどういう意味?

 

あなたも本書青読んで、1日3分「聖書」のことばから「やさしい心」を育てていきませんか。

 

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では、今日もハッピーな1日を!【3634日目】