「生成AIは人間の仕事を奪うのか?」「AIは本当に “知能” なのか?」ー AIブームの中で、こうした疑問を感じている人も多いのではないでしょうか。
本日紹介するのは、Yale大学やCarnegie Mellon大学で人工知能研究に携わり、計算言語学の博士号を取得したAI研究者で、AI開発の初期から関わってきた研究者の立場から、現在のAIブームを冷静に分析している苫米地英人さんが、生成AIの本質と未来を認知科学の視点から解説した、こちらの書籍です。
苫米地英人『生成AIの正体』(ビジネス社)
本書は以下の5部構成から成っています。
1.AIとは何か?
2.AIの問題点
3.AIと認知
4.AIと共生と
5.AIと自我
本書の前半では、AIの本質と仕組みが整理されます。AIを神秘的な存在として捉えるのではなく、技術として冷静に理解することの重要性が説かれています。主なポイントは以下の通りです。
◆ AIは「知能」ではなく高度な情報処理システム
◆ 現在のAIは人間の理解力とは根本的に異なる
◆ AIブームは過去にも何度も起きている
◆ AIの能力はデータとアルゴリズムに依存する
◆ AIに過度な期待や恐怖を持つ必要はない
この本の中盤では、AIと人間の認知の違いについて掘り下げます。AIの進化を理解するためには、人間の脳や認知の仕組みを理解する必要があると著者は述べています。主なポイントは次の通り。
◆ 人間の知能は「認知」が中心
◆ AIは意味を理解しているわけではない
◆ コンフォートゾーンという認知の概念
◆ AIが人間の思考に与える影響
◆ AI時代に必要な知的能力