書評ブログ

『成功する人は偶然を味方にする 運と成功の経済学』

「才能と努力なしに成功するのは難しいが、才能があり、努力をしても、経済的に成功する人は少ない」と述べている本があります。

 

 

本日紹介するのは、H.J.ルイス講座教授、コーネル大学ジョンソンスクール経済学教授ロバート・H・フランクさんが書いた、こちらの書籍です。

 

 

ロバート・H・フランク『成功する人は偶然を味方にする 運と成功の経済学』(日本経済新聞出版社)

 

 

この本は、ニューヨーク・タイムズで人気の経済学者が、さまざまな事例をもとに「成功」にまつわる誤解を暴き、偶然や運とどう付き合うべきか、社会全体の幸運度を上げるにはどうするべきかを明快に解き明かしている書です。

 

 

 

本書は以下の8部構成から成っています。

 

 

1.わたしが知るかぎりのことを教えよう

 

2.なぜささいな偶然がきわめて重要なのか

 

3.「ひとり勝ち市場」における運

 

4.一番成功する人は、一番有能な人ではない

 

 

5.努力と才能の誤解は、こうして広がる

 

6.「努力したから成功できた」の罪

 

7.黄金のチャンスをつかめ

 

8.まわりに感謝する

 

 

 

この本の冒頭で著者は、「自分の幸運に気づかない人はたいてい他人の不運にも気づかないことが問題だ」と指摘し、その結果、政治の世界から寛容さが失われることを問題視しています。

 

 

成功は「選択」と「自己責任」の問題だと考える人がいるし、そういう面もあるが、そう単純ではない、と著者は言います。

 

 

 

本書では、偶然のできごとの重要性は、この数十年でより増した、と指摘し、その理由は「ひとり勝ち市場」が拡大し、激化したことだ、と説明しています。

 

 

運が大事だという証拠を突きつけられても多くの人が運を軽視するのは、才能と努力を強調してほかの要素を排除すれば、成功者が自分が獲得した報酬を正当化できるからだ、と著者は述べています。

 

 

 

この本の中盤から後半にかけては、成功と運や偶然との関係が、さまざまな事例を通して説明されていますが、とくに興味深いポイントを以下に紹介します。

 

 

◆ 幸運はコントロールできる

 

◆ 就職活動は運次第

 

◆ ヒットするかどうかも偶然

 

◆ ひとり勝ち市場の特徴は、①相対的なパフォーマンスによって報酬が決まる、②報酬が少数のトップに集中する

 

◆ 情報革命でますます強まる「偶然」の力

 

 

◆ 才能や努力が劣っても、幸運な者が勝者になる

 

◆ 向かい風には気づいても、追い風には気づかない

 

◆ 運への感謝は人を変える

 

◆ 成功できるかは「他人の評価」次第

 

◆ 運に感謝すると、自分の評価が上がる

 

 

 

あなたも本書を読んで、運と成功の経済学を学んでみませんか。

 

 

 

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では、今日もハッピーな1日を

 

 

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