「成城石井はなぜ、あの品揃えができているのか?」と問いかけ、モノが買ってもらえない時代に、この10年で店舗は3倍、売上は2倍に急成長している成城石井の他のスーパーには置いていない品揃えの秘密を取材・分析して解説している本があります。
本日紹介するのは、1966年生まれ、早稲田大学商学部卒、ワールド、リクルートグループなどを経て、1994年にフリーランスとして独立、これまでの取材人数3,000人を超え、幅広く執筆している上坂徹さんが書いた、こちらの書籍です。
上坂徹『成城石井 世界の果てまで買い付けに。』(自由国民社)
この本は、「なぜ、成城石井の品揃えは違うのか」「どんなふうにして、この品揃えを実現させているのか」「トレンドをどうキャッチしているのか」、その秘密をひもとくべく約30名のバイヤー、約20名の総菜・スイーツ開発担当者を代表して総勢11名に話を聞いて作った書です。
本書は以下の4部構成からなり、計30商品を紹介・解説しています。
1.はじめに 成城石井はなぜ、あの品揃えができているのか
2.序章
3.30商品の紹介・解説
4.おわりに
この本の冒頭で著者は、成城石井のバイヤーは、「カテゴリーごとに担当を持ち、味、品質、価格のバランスが取れた隠れた優良商品を常に探し続けている。日本中で、世界中で探し続けている。」と述べています。
また、求めるものが見つからないと見るや、自分たちで商品を作ってしまうこともある、と著者は言います。
メーカーと共につくり上げるオリジナル商品や、自社セントラルキッチンで作られる自家製の総菜やスイーツです。
世界に、あるいは日本中に出ていきながら、トレンドをかなりサキ読みし、それを日本に伝えることが彼らバイヤーのミッションなのだと解説しています。
展示会場に行ったり、マーケットや飲食店を巡ったり、マルシェを回ったりして、日本中を、さらに時には世界の果てまで買い付けにいくのです。
そして、本文では成城石井出人気の30の商品をめぐる、知られざるストーリーが描かれています。
私がとくに感銘を受けた商品のストーリーは以下の通りです。
◆ フェラリーニ パルミジャーノ・レジャーノ24カ月熟成
◆ 大山乳業 白バラコーヒー
◆ バーゲンダル 有機ルイボスティー
◆ トリュフ入りゲランドの塩
◆ 成城石井メキシコ産 オレンジ純粋はちみつ
◆ 成城石井 ミックスナッツ
◆ 成城石井自家製 ポークウインナー
◆ 成城石井自家製 シンガポール風 ソイソース チキンヌードル
◆ 成城石井自家製 プレミアムチーズケーキ
◆ 成城石井自家製 モーモーチャーチャー
これらの人気商品については、それぞれ商品を発掘した経緯や買い付けに至るまでの努力、そして商品開発をするまでのドラマが記されています。
詳細についてはぜひ、本書を手に取ってお読みください。
また、私は自宅に比較的近い、埼京線「武蔵浦和駅」構内にある成城石井と、伊豆に借りている「スタジオ」へ行く際に必ず立ち寄るJR「熱海駅」前の駅ビルにある成城石井でよく買い物をするファンでもあります。
この本に触発されて、今回、熱海駅前の成城石井で購入した人気商品はこちらです。
成城石井の商品は、普通のスーパー(イオン、ヨーカドーや地元スーパーなど)に置いていない品揃えで、値段は少し高めですが、納得のクオリティで満足度が高い商品です。
今回購入の商品も、今から食べるのが本当に楽しみです。
こうした成城石井の充実した商品ラインナップと適正な価格がどのようにして実現しているのかが、本書を読めばよく分かります。
あなたもこの本を読んで、成城石井の人気商品をぜひ試してみませんか。
2021年2月21日、YouTubeチャンネル『大杉潤のYouTubeビジネススクール』【第187回】世界の果てまで買い付けに行く「成城石井」にて紹介しています。
ビジネス書の紹介・活用法を配信しているYouTubeチャンネル『大杉潤のyoutubeビジネススクール』の「紹介動画」はこちらです。ぜひ、チャンネル登録をしてみてください。
では、今日もハッピーな1日を!【2451日目】