「エリートの代名詞だった銀行員の社会的地位の凋落が止まらない。特にこの1年で底が抜けてしまった。」と指摘している経済誌の特集があります。
本日紹介するのは、『週刊ダイヤモンド』の2018年7月28日号に掲載された、以下の特集記事です。
『週刊ダイヤモンド さらば旧型金融エリート メガバンク 地銀 信金 信組 2018年7/28号』(ダイヤモンド社)
この特集記事は、時代に取り残される「旧型金融エリート」が仕事剥奪の危機に陥る一方、新時代の寵児である「新型金融エリート」も台頭し、銀行が直面している ” 産業革命 ” が新旧格差を生み出し、残酷なコントラストを描いていることを提示しています。
本特集は以下の6部構成から成っています。
1.金融エリート新旧交代の波に乗り遅れるのは誰か?
2.頂点から崩れ始めた 10年遅れの金融ヒエラルキー
3.思考停止の地銀 “ 殿様 ” に退場の時が訪れた
4.エリートコースの “ 分水嶺 ” 銀行に残るもの離れるもの
5.「昔ながら」が強み残すも 格差広がる信金・信組
6.新旧ねじれる金融庁 ポスト「史上最強長官」時代
この特集の冒頭で、銀行が変わりつつある象徴として、次のような金融エリートの新旧交代がイラスト入りで解説されています。
◆ メガバンクのグループCEO: 純国産 ⇒ 逆輸入
◆ 地方銀行の頭取: 平時の殿様 ⇒ 戦国武将
◆ 法人営業担当者: 金利商売 ⇒ 手数料商売
◆ 事務担当者: 紙・アナログ ⇒ デジタル
◆ 就職活動生: 文系・画一 ⇒ 理系・多様
次に、崩れ始めたメガバンクを頂点とする金融ヒエラルキーが紹介されていて、キーワードは「国際経済」「デジタル」「非銀行」です。
とくに旧態依然とした、メガバンクの体質が変わらざるを得ない中で、旧行意識の呪縛で買われないジレンマが具体的な人事で示されています。
続いて、限界にきている地方銀行の実態と格差について考察されています。興味ある方はぜひ、本誌を手に取ってご覧ください。
全国111行の「超低金利耐久力ランキング」の一覧表も掲載されています。
さらに、エリートコースの「分水嶺」になる銀行に残るものと離れるもののポイントが示されています。
興味深いのは、銀行員の転職先が大きく変化しつつある事実です。人材・教育業界、電気・電子・機械メーカー、IT通信業界、インターネット業界が増えています。
この特集の後半では、全国393の信金・信組業界について、「勝ち残りランキング」一覧表を示しながら、将来の予測を試みています。
最後に、監督官庁である金融庁について、「史上最強長官」と呼ばれた森信親・前長官の後の体制について、大きな3つの課題を解説しています。
日本郵政問題、地銀改革問題、仮想通貨問題の3つです。
いずれも前長官が解決し切れなかった難問で、新体制の真価が問われるでしょう。
あなたも本特集を読んで、変わりつつある金融業界について、認識を深めてみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を