2020年からの大学入試改革に打ち勝つための「学び」の極意と、不安な未来を生き抜くための「子育て」について、有識者ふたりが徹底討論した本があります。
本日紹介するのは、元外務省主任分析官で作家の佐藤優さんと、作家・政治家・社会活動家の井戸まさえさんの3冊目の対談本となる、こちらの新刊書籍です。
佐藤優・井戸まさえ『不安な未来を生き抜く 最強の子育て 2020年からの大学入試改革に打ち勝つ「学び」の極意』(集英社)
この本は、2020年からの教育大改革により、幼児から社会人まですべての人の学び方や、生き方までも一新する日本社会において、親は、子は何をすればいいのか、を佐藤優・井戸まさえのふたりの論客が徹底的に討論したものです。
本書は以下の8部構成から成っています。
1.戦後最大級の大学入試改革くぉ迎え撃て
2.「4技能」時代に勝てる語学力の身につけ方
3.大学受験改革後、価値ある大学に進むには?
4.卒業後の人生を分ける、大学での学び方の極意
5.佐藤優が直伝! 子どもの学力をグンと伸ばす方法
6.教育とお金の問題
7.あなたの子どもはAI時代を生き残れるか
8.自立できる子ども・できない子ども
この本の冒頭で著者のひとりである井戸まさえさんは、「予想もつかないような変化が社会に起きることは間違いない。」として、「個人も国家もまるごと、それこそOSから変えなければ早晩行き詰まる」と指摘しています。
まさに、「2020年型OS」への移行とも言うべき変革が訪れようとしています。
そうした中で対談では、次のようなことを認識して、実行すべきだと提唱しています。
◆ 常に情報収集を
◆ すべての学力の基礎は「読む力」
◆ 論理の力が大切になるため、数学は捨てないで学ぶ
◆ 英語力は「聞く」「読む」「書く」「話す」の「4技能」を強化
◆ 語学上達の「踊り場」は、英検準一級、そこまでいけば英語力は落ちない
◆ 近場でもいいから海外に出かけて国際感覚と言語感覚を養う
◆ 大切なのは学歴ではなく、「学び」と「教養」
◆ 積極的に大学を調べ、良い教員を探す
◆ 本当に学びたいもの、将来必要なものを学ぶのが、大学の醍醐味
◆ 「SPI」の導入増、数学ができると就職も有利に
◆ 勉強は「質」を云々する前にまず「量」!
◆ 受験など新制度を先読みして、「情報リテラシー」を上げておく
◆ 勉強は環境、必死に勉強する子が近くにいる場を選ぶ
◆ 親の経済格差による教育格差が起きている
◆ 教育環境+地の利をよく見極めて住まいを決める
◆ AI時代こそ、基礎学力を鍛えておこう
◆ 興味を持つなら小学生からSTEM教育(Science, Technology, Engineering, Mathematics)もいい
◆ 世の中にあふれる「悪」を認め、知る
◆ 「自己承認欲求」が満たされていれば、親も子どもも迷わない
◆ 親こそ学んで、子どもにかまけず自立して生きる決意を
この本の最後で、佐藤優さんは、対談相手の井戸まさえさんの信念を、次のように紹介しています。
「弱者に寄り添い、具体的問題を解決するとともに、弱者を生み出すような社会構造を変える」
「人間が変わらなくては、社会は変わらない。それだから人間を変える上で、最も強い影響を与える教育に強い関心を持つ」
このふたりの対談本は、これまで以下の2冊が出ていて、今回は3冊目で初めて高等教育に関する議論をしています。
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では、今日もハッピーな1日を