「なぜ現代に西郷のリーダーシップが必要なのか」と問いかけ、環境の変化の激しい時こそ、幕末を代表するリーダーだった西郷隆盛のリーダーシップが必要だ、と説いている本があります。
本日紹介するのは、人材育成コンサルタントで、リフレッシュコミュニケーションズ代表の吉田幸弘さんが書いた、こちらの新刊書籍です。
吉田幸弘『西郷どん式 リーダーの流儀』(扶桑社)
この本は、来年2018年のNHK大河ドラマ『西郷どん』の主役、西郷隆盛が成し遂げてきた歴史を振り返り、著者なりの解釈で現代のリーダーが学べることを記した書です。
多様性が目立つ企業社会の中で、プレイングマネジャーが増えて、リーダーの仕事は量が多く複雑になってきています。
そうした中で、西郷さんの「人心を動かしたリーダーシップ」は、現代の悩めるリーダーこそが役に立てるべきだ、と著者は言います。
本書は以下の9部構成からなっています。
1.人間力の高い西郷のリーダー像
2.リーダーの十大要素は「ゆるす力」
3.誰もがついてくる強いチームづくり
4.優秀なリーダーを生み出す上司力
5.上司を振り向かせる人たらし術
6.自分を助けるフォロワーづくり
7.相手を不幸にしない交渉術
8.左遷もプラスに転向させる技術
9.西南戦争に見る一流の決断力
この本では、西郷隆盛のリーダーとしてのエピソードを紹介しながら、それを現代の企業社会に当てはめたらどうなるかという視点を持ちつつ、「西郷語録コラム」や、「リーダーへの教え」を整理して記しています。
西郷隆盛については、幕末の激動期や明治の時代におけるエピソードが数多く伝えられており、その「人間力」や、「ゆるす力」、「交渉力」、「決断力」など、リーダーとしての優れた資質が広く知られています。
本書で整理して述べられている西郷隆盛のシーダーシップについて、私がとくにポイントとして強く感銘を受け、学ばせていただいて点を以下に紹介します。
◆ リーダーは見られている、決して偉ぶってはいけない
◆ その人物の秀でたところを見つけ、才能や技術を発揮してもらおう
◆ その問題は本当に十大か、今一度広い視点で考えよ
◆ 自分を愛するのと同じように、他人を愛することだ
◆ 自分にはない能力を持つ人材こそナンバー2向き
◆ 人材は過去の功績よりも「素養」で見るべし
◆ 人の気質は一人一人違う
◆ 熱意は相手に伝わるまで伝えなければ意味がない
◆ 立派な人格者である君子は、絶えず学び反省し、満足することはない
◆ 情報をもたらす人には仁義を尽くすべし
◆ 交渉前は、やりすぎなほど、準備を徹底しておく
◆ 正しい道を選んで進み、至誠をもってことにあたる
◆ 置かれた場所で最大限人々に尽くそう
◆ ピンチは学びのチャンス、余計な思考を勉強に向ける
◆ 本当の人間性は、不遇なときこそ滲み出てくる
この本の最後には、「西郷隆盛の歴史上の歩み」と、「参考文献」が掲載されていて、参照するのに便利です。
多くの悩める管理職、組織のリーダーには、西郷どんのリーダーシップから多くのヒントが得られるお薦めの一冊です。
また、著者の吉田幸弘さんには、リーダーに関する、こちらの著書もあり、好評です。ぜひ、併せて読まれることをお薦めします。
あなたも本書を読んで、西郷隆盛のリーダーシップの流儀を学び、現代に生かしてみませんか。
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