「95歳までの死活資金が必要です。」「マイホームの場所は老後も暮らせますか?」「お墓の役割が変化しました。」と問題提起をして、具体的な解決策を提示してくれる本があります。
本日紹介するのは、1942年生まれ、広島大学政経学部を卒業、税理士試験に合格して、1970年株式会社黒木会計を創業し、宅地建物取引主任者(現在の宅地建物取引士)試験に合格して、2002年税理士法人黒木会計を設立、相続対策指導を重点的に行ってノウハウを蓄積、鈴峯女子短期大学講師、広島経済大学講師、広島文化学園大学客員教授を歴任した税理士の黒木貞彦さんが書いた、こちらの書籍です。
黒木貞彦『老後の住まい 結びの家からあの世の居場所・お墓まで』(プラチナ出版)
この本は、人生100年時代と言われる現在、老後資金がないと不安を抱える方たちに、1970年事務所創業後半世紀以上の税務経験を蓄積してきた超ベテラン税理士が、遺された家族も含め、周りのみんなが幸せになる「終活」方法を伝授してくれる書です。
本書は以下の11部構成から成っています。
1.95歳までの自活資金が必要になった
2.マイホームの場所は老後に暮らせるか
3.マイホームに住み続ける工夫
4.リフォームするか・建替えするか
5.買うか・借りるか転居の心得
6.空いた住まいの処理方法
7.分譲マンションの対策
8.「お釈迦様の教え」とあの世の「居場所」
9.「お墓の守り」がいなくなり、「納骨場所」が増える
10.「お墓の役割」と「感謝墓」の提案
11.改葬と墓じまい
この本の冒頭で著者は、「結びの家」に関する7テーマおよび「あの世の居場所・感謝墓の提案と墓じまい」に関する4テーマについて、それぞれスピード解説を掲載しています。
本書の前半では、「95歳までの自活資金が必要になった」「マイホームの場所は老後に暮らせるか」「マイホームに住み続ける工夫」および「リフォームするか・建替えするか」について解説しています。主なポイントは以下の通り。
◆ 65歳から30年間の老後自活資金が必要
◆ 余裕資金から「結びの家」を考える
◆ 残した住まいは「負動産」
◆ 団塊世代の高齢化でニュータウンはゴーストタウンに
◆ 買い物難民、医療難民の出現
◆ 移動手段の工夫を
◆ 宅配や通販により買い物をする
◆ リフォーム工事の値段には開きがある
この本の中盤では、「買うか・借りるか転居の心得」「空いた住まいの処理方法」および「分譲マンションの対策」について、以下のポイントを説明しています。
◆ 将来売れない住宅は買わない
◆ コンパクトシティーで「居住誘導区域内の物件」を探す
◆ 空いた住まいを子育て世代に貸す
◆ 所有権放棄に持ち込む方法も
◆ 区分所有権は氷のごとく消えていく
◆ 区分建物は夢を売って物価の2倍
◆ 区分建物は終末期は財産価値ゼロになる
◆ 老後に住める二流「センション」
本書の方版では、「お釈迦様の教えとあの世の居場所」「お墓の守りがいなくなり納骨場所が増える」「お墓の役割と感謝墓の提案」および「改葬と墓じまい」について考察しています。主なポイントは次の通り。
◆「人生回顧」があの世での最大任務
◆ 供養から「生き方の教え」に
◆ この世での「言動修正」を
◆ 墓じまいが増加、永代供養墓
◆ 室内の納骨堂、野外の樹木葬墓、山や海への散骨、本山納骨
◆ お墓は「言動修正」の場所
◆ 新しい「感謝墓」の提案
◆ 承継者がいないと「無縁墓」に
◆ 改葬と墓じまい
2022年3月28日刊行の拙著『定年ひとり起業 マネー編』(自由国民社)では、「老後ライフスタイルを決定づける終の住処」と題して、自宅で最期を迎える人が増えることから、「終の住処」が重要になる、と予測して、その対処法を提言しています。
この本の巻末には、参考文献および索引が掲載されています。
あなたも本書を読んで、「老後の住まい」について、しっかりと考えてみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!【2713日目】