書評ブログ

『精神科医が教える老後のお金との賢いつき合い方』

「長生きをすれば、それだけお金がかかるのが現実です。」「100歳まで生きるとなれば、上手にお金のやりくりをしないとせっかくの長寿を満喫できません。」と述べて、老後のお金との賢いつき合い方を教えてくれる本があります。

 

 

本日紹介するのは、1952年山梨県生まれ、慶應義塾大学医学部を卒業後、同大学精神神経科入局米国カリフォルニア大学へ留学、東海大学医学部教授、聖路加国際大学臨床教授などを経て、現在は保坂サイコオンコロジー・クリニック院長、聖路加国際病院・診療教育アドバイザー保坂隆さんが書いた、こちらの書籍です。

 

 

保坂隆『精神科医が教える老後のお金との賢いつき合い方: 知らないと損する! 後悔する!』(知的生きかた文庫)

 

 

この本は、お金と健康長寿について、ぜひ読者の皆さんに伝えたいという精神科医である著者からの「老後をより楽しく、明るく生きる」ためのメッセージの書です。

 

 

本書は以下の7部構成から成っています。

 

1.はじめに

2.お金の不安が消えていく、考え方のコツ

3.大きな差がつく、節約・やりくりのコツ

4.自分らしく生きるための、収入・仕事を確保するコツ

5.心身ともに充実する、健康長寿のコツ

6.家族も自分も満足する、終活のコツ

7.お金をどう生かすか・・・あとがきにかえて

 

 

この本の冒頭で著者は、「老後のお金は60歳から考えればOK!」と述べています。「人生は二毛作」と考えて、60歳を植え替えの時期とし、70歳まで収入があるようにすることを提唱しています。

 

 

そのほか「お金の不安が消えていく、考え方のコツ」として、以下のポイントを挙げています。

 

◆ 身だしなみは流行に流されないシンプル路線で

◆ 自分へのご褒美を設定

◆ 生活費のやりくりは1週間単位で

◆ 幸せを実感するコツは「上を見ない、人と比べない」

◆ 他者を幸福にすることが、一番たしかな幸福である

 

 

本書の前半では、「大きな差がつく、節約・やりくりのコツ」が説明されています。主なポイントは次の通り。

 

◆ 安かったから買うのではなく、必要だから買う

◆ 買い物のレシートを見て「欲しいもの」と「必要なもの」を分ける

◆ 健康のために肉はほどよく食べる

◆ 断捨離は自分の体を守る

◆ 人付き合いは「数より質」と割り切る

 

 

この本の中盤では、「収入・仕事を確保するコツ」が解説されています。主なポイントは以下の通りです。

 

◆ 声がかかった仕事は素直に受ける

◆ ボランティアは無償だけとは限らない

◆ 夫婦で力を合わせて、起業という選択肢もある

◆「もう歳だから」と口走ったら「老人性うつ」をチェックする

 

 

本書の後半で著者は、「心身ともに充実する、健康長寿のコツ」を以下の通り述べています。

 

◆ ショッピングモールは頭と体のトレーニングに最適

◆ 睡眠の質を高める工夫を

◆ 白湯による水分補給は胃腸への負担も軽く健康によい

◆ とにかく歩いて下半身の筋肉を動かそう

 

◆ 筋トレの王道・スクワットで全身の筋肉を鍛える

◆ 笑いは免疫力をアップ

◆ 食事は腹八分目、ゆっくりよく噛んで食べる

◆ 宿泊滞在型農業体験施設「クラインガルテン」がお薦め

 

 

この本の最後には最近、ブームにもなっている「終活のコツ」が記されています。著者が挙げるポイントは次の通りです。

 

◆ 子や孫に伝えたい知識や知恵を手紙にして残す

◆ 希望を「エンディングノート」に書いておく

◆ 生前整理のコツは、1年間の実績

◆ 生命保険の非課税枠(500万円×法定相続人)を活用する

◆ 地域で頼りになる民生委員と顔見知りに

 

 

本書の締めくくりとして著者は、「持っているお金の大小ではなく、お金をいかに自分らしく使うか」にこそ、あなたの人生の面白みが現れてくるのではないか、と述べています。

 

 

あなたもこの本を読んで、「老後のお金との賢いつき合い方」を学び、実践してみませんか。

 

 

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では、今日もハッピーな1日を!【2578日目】