「多くの方が不安を感じられている老後=セカンドライフについて一緒に考え、少しでも不安を軽減し、理想のセカンドライフを計画できるノウハウをお伝えできればと思います。」と述べて、セカンドライフのための資産形成の準備について分かりやすく書かれた本があります。
本日紹介するのは、教育カウンセラー、派遣コーディネーター、秘書等、様々な職種を経験した後、独立系FPとして20代~90代と幅広い年代のお客様の相談業務を行う株式会社COCO PLAN(ココプラン)代表取締役社長の藤井亜也さんが書いた、こちらの書籍です。
藤井亜也『今からはじめる理想のセカンドライフを叶えるお金の作り方』(三恵社)
この本は、セカンドライフを「自分らしく生きる」ために、考えておくことや準備しておくことを「お金」や資産形成の面から解説している書です。
本書は以下の8部構成から成っています。
1.はじめてのセカンドライフ
2.理想的なセカンドライフの暮らし
3.セカンドライフに必要なお金
4,投資の必要性
5.セカンドライフを支える不労所得
6.目標・目的の可視化
7.年代別、セカンドライフの準備
8.気持ちの豊かさ
この本の冒頭で著者は、セカンドライフを考えるタイミングについて、現役時代のうちに以下のような「セカンドライフ計画」を立てるように勧めています。
◆ 趣味、生きがいづくり
◆ 介護、病院などの情報収集
◆ 引っ越し、リフォームなど住まいの準備
◆ 資産設計の見直し(お金の準備)
本書の前半では、「理想的なセカンドライフの暮らし方」および「セカンドライフに必要なお金」について、以下のポイントを説明しています。
◆ 企業理念のように、セカンドライフの軸になることを書き出す
◆ エンディングについて考えることは、それまでの生き方を考えるということ
◆ ファーストライフはセカンドライフの準備期間
◆ 無駄はない、積み重ねが大事
◆ セカンドライフの支出のポイントは、住居費
◆ セカンドライフを活き活きと楽しむための支出を把握し、前向きに資金計画を
◆ セカンドライフの収入源は、年金・退職金・自助努力
◆ 自助努力は、➀私的年金、②不労所得(家賃収入・配当所得)、③給与所得(シニア雇用等)
この本の中盤では、「投資の必要性」、「セカンドライフを支える不労所得」および「目標・目的の可視化」について考察しています。主なポイントは以下の通り。
◆ 投資で重要なのは、➀資産を分散していること、②現金・預金が少ないこと
◆ 投資は将来のために必要な資産計画
◆ インフレや増税に対抗するには、➀分散投資、②長期運用
◆ 日本で一般的な不労所得は、➀不動産投資による家賃収入、②株式投資による配当金、③外貨預金による金利収入、④本の出版による印税
◆ お金に働いてもらうには、「資産の置き場所」が大切
◆ 不労所得の準備を現役時代からすることで、節税も可能に
◆ 将来の収入を増やす自己投資
◆ リスクを少なく準備できる「週末起業」がオススメ
◆ 増やす・使う・守るの「お金のバランス」を考える
◆ 複利運用の効果を知る
◆ リスクを管理する「アセット・アロケーション」
◆ 自分の性格や働き方に合った資産運用を
本書の後半では、「年代別セカンドライフの準備」および「気持ちの豊かさ」について、次のポイントを解説しています。
◆ 20代は、メンタル&身体ケア、資格取得、資金を貯める
◆ 30~40代は、健康管理・保険、収入アップの勉強・副業、資産設計
◆ 50~60代は、家族との話し合い、セカンドライフ計画、家の活用法確認
◆「自分らしく生きる」という価値観が大切、相続の備えも
◆ セカンドライフは「お金」と「健康」が大切、「自由な時間」を有意義に
◆ 幸せに感じるもの・コト・場所をイメージして「自由な時間」を満喫
◆ 健康寿命を延ばす「食事」「運動」「生活習慣(リズム)」
◆ お金の計画だけでなく、人生観や価値観を大切にしたセカンドライフを
この本で著者の藤井亜也さんが提唱している、一人ひとりの「人生観や価値観」を大切にした資金計画やセカンドライフ計画に私も強く共感しています。
そしてそれを最も実現しやすい「定年ひとり起業」を強くお薦めします。詳しくは新刊の拙著『定年ひとり起業』(自由国民社)をぜひ併せてお読みください。
あなたも本書を読んで、理想のセカンドライフを叶えるお金の作り方を学び、実践してみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!【2618日目】