「投資は怖い。でも、お金は減らしたくない」ー そんな “臆病な本音” に、真正面から答えてくれる一冊があります。

本日紹介するのは、慶應義塾大学経済学部卒業後、アフラックで資産運用リスク管理業務に従事。その後独立し、現在は株式会社Money&You代表取締役として、テレビ・ラジオ・YouTube・書籍など幅広いメディアで活躍。中央大学商学部客員講師も務め、累計200万部超・著書110冊以上という実績を持つ経済評論家・マネーコンサルタント頼藤太希 さんが書いた、こちらの書籍です。

頼藤太希『臆病な人のための リスクが少ないお金の増やし方』(ぱる出版)

 

本書は、「投資に積極的になれない人」こそ、じっくり・堅実に・長期でお金を増やすべきだ、という立場で書かれた実践書です。

給料は増えない。
物価は上がる。
預貯金の価値は目減りする。

この現実から目を背けず、それでも無理をしない方法が、具体的かつ丁寧に解説されています。

本書は以下の5部構成から成っています。

1.臆病な人でもお金を増やせる資産配分の考え方

2.リスクが少ない多彩なお金の増やし方

3.インフレリスク対策としての投資

4.目的別ポートフォリオ例

5.資産運用開始後の悩みを解決

 

本書の前半では、「なぜ投資が必要なのか」が、感情論ではなく、数字と事実で語られます。とくに “投資しないリスク” の説明は非常に腹落ちします。主なポイントは以下の通りです。

◆ 預貯金だけでは、インフレに負けて資産は減っていく

◆ 投資=危険、という思い込みが最大のリスク

◆ 大事なのは「いくら増やすか」より「減らさない設計」

◆ 生活防衛資金を確保してから、少額で始めればいい

◆ 資産配分が、運用成果の大半を決める

 

この本の中盤では、臆病な人に向いた「具体的な増やし方」が整理されます。派手な投資は一切なく、再現性の高い方法が中心です。主なポイントは次の通り。

◆ 固定利回り投資で、値動きの不安を抑える

◆ 節税は「確実に増える投資」である

◆ NISA・iDeCoは、臆病な人ほど使うべき制度

◆ 長期・積立・分散でリスクは大きく下げられる

◆ 手数料と税金を減らすだけで成果は変わる

 

本書の後半では、年代・目的別のポートフォリオ例や、運用を始めた後に誰もが悩むポイントへの回答が並びます。主なポイントは以下の通りです。

◆ 暴落時にやってはいけない行動が明確になる

◆ リバランスの考え方がシンプルで実践しやすい

◆ 「確認しすぎない」ことも立派な戦略

◆ やめどき・現金化の考え方が具体的

◆ 不安と付き合いながら続けるための視点が身につく

 

本書の最大の価値は、「投資で強くなれ」とは一切言わないところです。怖がりでもいい。
慎重でもいい。でも、何もしないままでは守れない。

そんな現実を受け入れた上で、“臆病なまま、賢く増やす” 道筋を示してくれる良書です。

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では、今日もハッピーな1日を!【3950日目】