野球界でアマチュア時代に華々しい成績を残し、プロ野球から指名(誘い)を受けながら、入団しなかった大物選手6名にスポットを当て、「彼らはなぜ、プロ野球を選ばなかったのか?」「決断を下した裏には、どんな思いがあったのか?」を質問し、若き日に下した決断と、その後何十年も生きた末に獲得した「結果」を記した本があります。
本日紹介するのは、立教大学4年時に、23年ぶりの東京六大学リーグ優勝を経験し、大学卒業後は、ぴあ、KADOKAWAなど出版社勤務を経て、フリーランスとなって、野球人に関する感動のルポルタージュを書いている元永知宏さんが書いた、こちらの書籍です。
元永知宏『プロ野球を選ばなかった怪物たち』(イーストプレス)
この本は、実力や実績がありながらもプロ野球に入らないという決断をした6名と、番外編としてプロ野球界に入りわずか2年で去ることになった1名の決断とその思い、そしてその後人生を追ったものです。
本書は、取材対象になった元野球選手ごとに、以下の7部構成から成っています。
1.山根佑太(浦和学院、立教大学)東京六大学のスラッガーはなぜ野球をやめたのか
2.杉浦正則(同志社大学、日本生命)世界の頂点を目指した “ ミスターオリンピック ”
3.鍛冶舎巧(県立岐阜商業、早稲田大学、松下電器)パナソニック人事部長から高校野球の名監督に
4.志村亮(桐蔭学園、慶應義塾大学)ビジネスマンを選んだ伝説の左腕
5.應武篤良(崇徳高校、早稲田大学、新日本製鐵広畑)プロへ育てるアマチュア球界の名将
6.山中正竹(法政大学、住友金属)“ 小さな大投手 ” は球界の第一人者へ
7.遠藤良平(東京大学、日本ハムファイターズ7位指名・入団)プロに挑戦した東大のエース
これら7選手以外に、著者と立教大学野球部で同期のキャプテンを務めた黒須陽一郎選手のことが冒頭で触れられています。
黒須選手は、主将として立教大学を23年ぶりのリーグ優勝に導き、スワローズから3位指名を受けるも、それを拒否して、野球部のない日本興業銀行へ就職しました。
興銀に新入社員として入ってきた黒須選手を、私は先輩として、短期間の研修で指導したことがあります。第一印象としては、他の新入社員と比べ、修羅場をくぐってきたせいか、落ち着いて大人びていたのをよく覚えています。
この本を読むと、それぞれの選手が様々な思いを持って、プロ野球とは別の道を選択したものの、やはり野球に対する熱い思いは持ち続けていることがよく分かります。
野球への愛や野球との絆、という意味で、プロ野球選手とは異なるフィールドで、本書で取り上げられた選手たちは活動しています。
各選手の決断の詳細や、その後の人生の軌跡についてはぜひ、この本を手に取ってお読みください。
あなたも本書で紹介された選手の生きざまから、自らの人生を改めて見直すきっかけにしてみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!