「病気になっても、上手な付き合い方を身に付ければピンピン元気に生きられるだろう。」「次々と老いが襲ってきたとしても、ひらりと身をかわしてやり過ごせばいい。」と述べて、PPH(ピンピンひらり)という老活術を提唱している本があります。
本日紹介するのは、1948年東京生まれ、東京医科歯科大学医学部卒、長野県諏訪中央病院に着任、現在は名誉院長を務める鎌田實さんが書いた、こちらの書籍です。
鎌田實『ピンピン、ひらり。: 鎌田式しなやか老活術』(小学館新書)
この本は、「老いは長生きの残念なオマケなんかじゃない。人生のなかで最も自由に生きられる最後のチャンスだ」と考える著者が、自身の体験から得た老いの受け止め方や、ピンピン元気なときを延ばす生活習慣、老いの価値の見つけ方について書いた書です。
本書は以下の6部構成から成っています。
1.老いるチョックーそれは突然、やってきた
2.一歩引いて「老い」を手なずける
3.人生の棚卸しでひらりと身軽になる
4.生涯ピンピンを目指すしなやか老活術
5.老いの価値の見つけ方
6.老いは自由へのスタートライン
この本の冒頭で著者は、「一人ひとりが、もっともっと自由でおもしろい『ピンピン、ひらり』を生きはじめたら、日本人の幸福度は上がる。」と述べています。
本書の前半では、「老いるチョックーそれは突然、やってきた」および「一歩引いて老いを手なずける」について、以下のポイントを説明しています。
◆「老い」は見ぬふり、知らぬふり
◆「死」や「老い」も一度受け入れることができると、不思議な安心感に
◆ 老いるショックは二度やってくる
◆ 主治医に死生観を伝える
◆ スローライフにもほどがある
◆ 老いとはほどほどの距離感で
◆ 失敗も味や笑いに変える
◆ 人は「気」から老いていく
この本の中盤では、「人生の棚卸しでひらりと身軽になる」および「生涯ピンピンを目指すしなやか老活術」について考察しています。主なポイントは次の通り。
◆ 老人の居場所のない社会は脆い
◆ 立ち止まって、人生の残り時間を意識する
◆ 20%に全力投球する
◆ 忘却力は老いの特権
◆ 3つの足かせ(職業・肩書き、過去の自分、不安)から自由になる
◆「年だから手遅れ」なんてことはない
◆ タチの悪い脂肪は、糖質のとり方で減らす
◆ 食べないダイエットは老化を進める
◆ 貯金より貯筋
◆ 1日のリズム(朝太陽を浴びる、朝食、運動、笑い、目標、季節の変化など)
本書の後半では、「老いの価値の見つけ方」および「老いは自由へのスタートライン」について、著者の考え方を解説しています。主なポイントは以下の通りです。
◆ 今この一瞬という感覚
◆ 人生はゼロから始まり、ゼロに戻る
◆「死」の視点に立つと、「老い」はプラスに見えてくる
◆ 安楽死より老い楽死
◆ 挑戦が人生の火を燃やす
◆ 不安も孤独も生きている証
◆ お金より大事な自由の価値
◆ 人生の二毛作、三毛作を可能にする「変化する力」
この本の締めくくりとして著者は、老いのスタートラインに立って、以下の6つをおまじないとして、繰り返し言い聞かせています。
◆ 自分の関心を他者へ向ける
◆ 肩の力を抜く
◆ 死を意識する
◆ 貯金より貯筋
◆ お金よりも自由が大切
◆ 習慣を作り、習慣を壊す勇気を
あなたも本書を読んで、鎌田式しなやか老活術である「PPH(ピンピンひらり)」を学び、実践してみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!【2735日目】